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Wicked Part 8: March of the Witch Hunters

Scene 2-10: March of the Witch Hunters
Scene 2-11: For Good
Scene 2-12: Elphaba's Demise
Scene 2-13: Finale

Scene 2-10: March of the Witch Hunters

オージアン
 ♪行け!捕まえろ!殺せ!

女性
 「幸運を!魔女狩り達よ!」

オージアン
 ♪捕まえろ!見つけろ!殺せ!

男性
 「魔女を殺せ!」

オージアン
 ♪邪悪な存在に罰を
  悪を及ぼす者を抹消する
  悪は滅ぶ運命だ
  魔女を殺せ!

ボック
 「ウィザードへってだけじゃない。
  僕は個人的にエル、、
魔女に恨みがあるんだ!」

 (群衆が湧く)

 ♪ブリキなのは彼女のせいだ
  あいつの呪文でこうなった
  今は心がなくて幸運だ
  無慈悲にあいつを殺してやれる!

 「僕だけじゃないさ。
  (舞台袖を見ながら)
  来なよ!あいつがあの日
  クラスで君に何をしたか話すんだ!
  君がライオンの子供の時に
  あいつに誘拐されたことをね!」

ライオン
 「違うんだ!」

ボック
 ♪見たろ!ライオンも憎んでいる!
  あいつが自分で戦わせていたら
  彼も臆病になっていなかったはず!

グリンダ
 「違うわ、それは事実ではないわ!
  マダム、止めさせないと!
  これはやりすぎですよ!」

モリブル
 「あら、エルファバならなんとかするわよ」

グリンダ
 「マダム、どうもネサローズとサイクロンが
  引っかかるんです。」

モリブル
 「ああそうね、きっとそれまでだったのよ」

グリンダ
 「それまで?もしかしてあなた、、」

モリブル
 (一息ついてから)
 「いい、聞いてちょうだい。
  これまであなたはオズのみんなを
  もてあそんでいたわよね?
  ”私良い人でしょ?”ってね。
  でももっといい方法があるわ。
  ずっとあなたが欲しがっていたものよ、、
  今ここで手に入れられるのよ。
  だから黙って笑顔で手を振ってなさい!
  幸運を!幸運を!魔女狩り達よ!」


 「あいつを殺せ!」


 「魔女を殺して!」

オージアン
 ♪邪悪なものは咎められろ
  勇敢なハンター 私も行きたい
  悪は消し去らなくてはいけないから
  消し去れ、、消し去れ
  正義のために!!

(キアモ・コにシーンが変わる
 ドロシーの鳴き声が舞台袖から聞こえる
 魔女は嵐を起こし、苛ついている)

エルファバ
 「ああ、お願いだから泣くのはやめて!
  もうこれ以上聞いてられないわ!
  エムおばさんとおじさんに
また会いたいんでしょ?
  ならその靴を脱いでちょうだい!
  死んだ女性の靴を女の子が履くなんて
  それを燃やして天国へ渡すのよ!
  チステリー!あらいたのね。
  他の子達は?

 (チステリーは飛び去る)

  チステリーお願い、、
  ずっと黙っているんだったら、、

 (グリンダが現れる)

  出てってちょうだい。」

グリンダ
 「ハンターが来るわよ。」

エルファバ
 「出てってってば!」

グリンダ
 「その女の子を行かせて。
  その小さい犬も、、ドード。
  聞きたくないかもしれないけど、
  誰かが言わなきゃいけないの。
  あなたおかしくなっているわ!
  正気を戻してよ!
  ただの靴じゃない、もういいじゃない!
  エルファバ、あなたらしくないわよ。」

エルファバ
 「私はしたいこと何でも出来るのよ。
  私は西の邪悪な魔女よ!」

(猿の一匹が手紙を持ってくる)

 「やっと来たのね!
  なぜそんな時間がかかるわけ?
 (手紙を読んで)
  何よこれ?
  どうして邪魔をしようとするわけ?」

 (エルファバは読み続ける)

グリンダ
 「なに、どうしたの?
  フィエロなんでしょ?
  彼は、、」

エルファバ
 「あれから一度も彼に会ってないわ。」

グリンダ
 「そんな!」

エルファバ
 「その通りね、、もう降参するわ。」

(バケツを持ってくる)

グリンダ
 「エルフィ、、エルフィ、それはなに?」

エルファバ
 「あなたはここにいてはだめでしょ!
  行ってちょうだい」

グリンダ
 「いやよ。」

エルファバ
 「行かなきゃ」

グリンダ
 「いやよエルフィ!
  すべて彼らに離すわ。」

エルフィ
 「だめ!
  彼らはあなたに矛先を向けるわよ。」

グリンダ
 「どうでもいいわ!」

エルファバ
 「わたしにはどうでもよくないわ!
  約束して。お願い。
  今後私の名前を口にしないと、、
お願いよ。」

グリンダ
 「わかったわ、、約束する。
  でも全然納得いかないわ。」

エルファバ
 ♪無限じゃなかった
  私を見てよ
  何もできなかった
  あなたを見て
 私に出来なかったことが
  あなたには出来るの
グリンダ

 「これをもって行って。」

(呪文の本を渡す)

グリンダ
 「エルフィ、、私には読めないわよ、、
  エルフィ、、」

エルファバ
 「なら、勉強しなきゃね」

 ♪あなた次第よ
  私たち二人のために
  あなたに託すわ

エルファバ
 「あなたは私の人生で唯一の友達よ。」

グリンダ
 「友達は沢山いるけど、、
  あなたが一番大事よ。」

Scene 2-11: For Good

グリンダ
 ♪人はみんな
  生まれてくる訳があると
  互いに学び合い
  互いに育て合う
  そして互いに
  助け合うんだと
  真実かはわからないけど
  今日自分が何者かを知った
  あなたを知っているから
  
  星が太陽に沿って
  軌道を描くように
  森をすり抜けて
  川が小石を作るように

  良い人になったとは言えないけど
  あなたを知っているから
  これからずっと
  変わっていける

エルファバ
 ♪きっとだけど
  もう会えない
  この人生では
  だから言わせて
  沢山あったの
  あなたから学んだこと
  ずっと一緒だから
  心の手形のように

  私たちの人生がどう終わろうと
  あなたと仲直りして
  私を友達と思ってくれてるから

  風に誘われて
  船が出航するように
  遠い森から来た鳥が
  海に落とす雫のように
  
  良い人になれたとは言えないけど
  あなたを知っているから

グリンダ
 ♪あなたを知っているから

二人
 ♪いつまでもずっと
  変わっていける

エルファバ
 ♪よどみを消し去るために
  あなたが咎めた私の行いを
  どうか許してほしい

グリンダ
 ♪でもそれなら
  分かち合える過ちもあるわ

二人
 ♪今なら気にせずいられる!

グリンダ(エルファバ)
 ♪星が太陽に沿って軌道を描くように
 (海風に乗って船が出航するように)
  森を抜けた川が(森を抜けた鳥が)
  小石を作るように
(海に落とす雫のように)

グリンダ
 ♪私達は良い人になれたのかしら

二人
 ♪そうなれたと強く信じている

グリンダ
 ♪あなたを知っているから

エルファバ
 ♪あなたを知っているから

二人
 ♪あなたを知っているから
  これからもずっと
  変わり続けられる

Scene 2-12 : Elphaba's Demise

エルファバ
 「隠れて。
  誰もわからないように。
  隠れて!」

(エルファバはドレープを掛ける)

オージアン
 ♪善き人は知っている
  魔女は独りぼっちだと
  みんな知っている
  魔女は独り寂しく死ぬと、、

(ボックと魔女狩り達が駆け込む。
 部屋の中での様子が見える。
 グリンダはそれを見ている。
 群衆が魔女を囲んでいて、
 悲鳴と共に彼女が溶けていく。
 群衆はその場を去り、グリンダが出てくる。
 グリンダは部屋に近づく。)

グリンダ
 「エルフィ?エルフィ?」

(チステリーが部屋を開けると、
 エルファバの帽子と緑のボトルがあった。
 グリンダは帽子を抱きながら、泣き崩れる)

チステリー
(ボトルを持ちながら話しかける)
 「ミス、ミスグリンダ。」

(場面はエメラルドシティに変わる。
 ウィザードとマダムモリブルがいる)

モリブル
 「なぜそんなに落ち込んで
いらっしゃるのかしら。
  うまく行ったじゃないですか!
  彼らは恐怖で心身空っぽになったのよ。」

(グリンダが入ってくる)

 「ああミスグリンダ!
  てっきりこのお祝いに出てこないかと。」

グリンダ
 「これはエルファバのです。」

(ボトルを取り出す)

ウィザード
 「何か言いたいことがあるのかい?」

グリンダ
 「これは形見です。彼女の母の形見。
  私に話してくれたことがあるんです。
  以前にもどこかで見たことがあった。
  ここです。まさにこの部屋で。
  あなたはこれを
私に飲ませようとしましたよね。」

ウィザード
 「いやだが、、だから、、」

 ♪センチメンタルだったんだ
  いつも望んでいたんだ、、

 「父になることを、、」

モリブル
 「これだったのね。
  これが彼女の力の理由ね!
  私たちが生み出した子だったのね!」

グリンダ
 「オズから出ていって。
  私がオズには伝えておくわ。
  ウィザードとしての責任が
  彼には重すぎるから
  無期限休暇を取っているとね。
  聞こえたかしら?!」

ウィザード
 「はい、わかりました、、」

グリンダ
 「さっさとバルーンを取ってきなさいよ。
  ガード!」

(ウィザードは去る)

モリブル
 「グリンダ、私たちちょっと
  対立してたかもしれないけど、、」

グリンダ
 「ガード!
  マダム、自分が禁固刑に値するって
  考えたことおありで?」

モリブル
 「どういうこと?」

グリンダ
 「禁固刑、、監獄よ!
  あなたには出来っこないわよ。
  私を見くびってたようね。
  連れていって!」

モリブル
 「そんな!」

Scene 2-13: Finale

オージアン
 ♪朗報!死んだぞ!
  西の魔女が死んだ!
  史上最も邪悪だった
  私たちオズの敵が
  死んだ!
  朗報!
  朗報!

(カカシがステージを歩く。
 かがんで床の隠し扉を開ける)

フィエロ
 「上手くいったぞ!」

(ドアを開けると、エルファバが出てくる)

エルファバ
 「フィエロ!
  二度と来ないかと思っていたわ!」

(彼の藁の顔に触れる)

フィエロ
 「いいさ、触れてくれ。
  気にしないよ。
  君は最善を尽くしたんだ。
  僕の命を救ってくれた。」

エルファバ
 「あなたはそれでも格好いいわ。」

フィエロ
 「嘘つかなくていいんだよ」

エルファバ
 「いいえ、、
物事を違う見方で捉えているのよ。」

オージアン
 ♪誰も悲しまない!
  彼女は死んでいなくなった!
  国には喜びだけが残る!

グリンダ
 「オージアン、友よ。
  長い戦いが終わりました。
  またいつか何かがやってきて
  私たちを恐怖に陥れるかもしれません。
  でも任せてください。
私があなた方を救います。
  善き人グリンダとして」

オージアン
 ♪朗報!

フィエロ
 「もう行かなきゃ。」

エルファバ
 「オズにはもう戻ってこれないわよね。」

フィエロ
 「ああ、そうだ。」

エルファバ
 「ただ一つだけ、、」

フィエロ
 「どうしたんだい?」

エルファバ
 「グリンダが、私たちが生きていると
  知れたならと思って。」

フィエロ
 「それは出来ないよ。
  僕らが安全じゃなくなる。
  誰も知ってはいけない。」

オージアン
 ♪朗報!

フィエロ
 「さあ、行こう、、」

グリンダ
 ♪私は良い人になれたと言えないわ
でも、、

エルファバとグリンダ
 ♪あなたを知っているから、、

オージアン
 ♪誰も悲しまない!

グリンダ
 ♪あなたを知っているから

二人
 ♪私達は変われると、、

(フィエロとエルファバが
 時計を通り抜けて去る)

オージアン
 ♪誰も悲しまない!
  素晴らしい!
魔女を!!

- END -