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地方競馬の売上急上昇を改めて分析

コロナによって売上を急上昇している世界的企業といえばAmazon。恐ろしいレベルのフォローウィンドが吹いています。

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Amazonほどではありませんが、日本で引きこもり需要の恩恵を受けているのが公営競技関連。コロナ以前から、一部関係者の努力もあり、売上は密かに伸びていましたが、コロナによって一気に爆発した感があります。

地方競馬(NAR)の全競馬場を載せると、どうやってもわかりにくグラフとなるので、もうあきらめてそのままお見せします。まあ右肩上がりの角度が、昨年来急進していることだけわかっていただければよろしいかと。

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対前年伸び率をみると、全国の数字だけですが、このようになります。

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東日本大震災以前、競馬ブームの終焉とともに、低落傾向にあったのが、ネット投票がスマホによって完全に軌道に乗り、そこへナイター競馬の人気も相まって、コロナ以前から地道に伸びてきていました。

これだけだったら、普通の分析なので、先般NHKにも取り上げられた高知競馬が廃止の危機からどれだけ急回復したのかを見てみました。といっても伸び率や売得金額の上昇ではつまらないので、

1開催日あたりの売得金額

を見てみることにしました。こんな状況でなくとも、競馬は開催日が増えれば固定ファンもいるので、売上は上がる。でも年がら年中開催していたら、騎手や厩舎、開催場関係者が疲弊する。1開催日あたりにたくさん売り上げることができれば、出走頭数、調教過程、レース数などは基本的に大きく変わることっはないので、その分ウハウハな状況になります。

ということで、2011年と2020年の1開催日あたり売得金額の平均ランキングです。

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高知競馬は2011年の少し前、2008年がどん底でしたが、この年は1日競馬を開催しても平均して7600万円しか稼げなかった。この7600万円を、馬主、調教師、騎手、厩務員、競馬場関係者で分けるわけですから大変です。
特に中央競馬だろうと地方競馬だろうと、馬は変わりません。ディープインパクトだろうがオグリキャップだろうが、ハルウララだろうが、飼い葉は一定量与えなければいけない。往時の苦労が忍ばれる数字です。

それが今は、地方競馬の全国平均を上回るまでになり、関西エリアの園田を抜き去り、人も馬も格段に多い南関東4競馬場に迫らんとしている。浦和競馬はヌルいことやってると、高知に抜かれまっせ!

で、こんな数字をみますと、今不正問題で存続が危ぶまれている岐阜県・笠松競馬場が廃止したくない理由が垣間見えます。どうなりますかね、名馬・名手のふるさとは?

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