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レトロゲーマーのための大阪・日本橋エリアの歩き方

大阪の電気街といえば、日本橋。最新ゲームから同人ショップにメイドカフェまで何でもある、ご存知関西有数のオタクスポットだ。

レトロゲーム好きな自分としても、他では換えの効かない店が多いため、昔から足繁く通っているエリアである。というわけで今回は、周辺の難波〜新世界(+α)までで、レトロゲーム好きなら是非立ち寄りたい場所を挙げていく。遠征などの参考になれば幸いだ。

アダムスキー(難波)

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なんばCITYにある、多種多様なレトロアイテムを扱ったお店。レトロ系が好きなら下手すればここだけで数時間過ごせてしまうだろう。ゲームはあくまでラインナップの一部なので充実度では専門店に譲るが、そうしたお店でも滅多に見かけないグッズこそがこの店の見物。油断すると当時の販促アイテムとかが普通に並んでいたりする。

スーパーポテトなんば店(難波)

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なんば駅を地上に出てすぐの場所にある、ご存知レトロゲームに強い「スーパーポテト」系列の1店。レトロ系は主に2階。品揃えは後述のレトロ館やゲーム探偵団ともまた違うため、軽くは見ておきたいところだ。他にない特徴としては、説明書だけの販売が割と充実している。

スーパーポテトレトロ館(日本橋)

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日本橋の現在のメインストリートである、通称オタロード沿いにあるので見つけるのは簡単だろう。その名の通りレトロゲーム系に特化しており、品揃えは間違いなく関西トップクラス。MSXやLSIゲームまで網羅している。最近発売されたレトロゲーム関連書籍やグッズが充実している点も嬉しい。時間がなくても日本橋に来たら必ず寄りたいお店の1つである。

兎月屋書店(日本橋)

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オタロードから一本外れた道にひっそり店を構える、まさに知る人ぞ知るスポット。幼年誌からアダルトまで所狭しと並べられた書籍群の中には、ゲーム雑誌や関連本のコーナーもあり、これがまた実にマニアックな品揃え。「Gアクション」(双葉社が1冊だけ出したファミコン雑誌)とか間違いなくここじゃなきゃ手に入らなかったと思う。少数だがゲームソフトも扱っており、値段は安めなので思わぬ掘り出し物もあるかも。

駿河屋日本橋店(日本橋)

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みんなお世話になってるであろう駿河屋。ゲームは1階にあり、もちろんプレミア系まで取り揃えている。スーパーポテト系列に比べるとややラインナップは弱いが、押さえておくべき店舗の1つだろう。一時はアーケード基板も扱ってたけどすぐに無くなっちゃったなぁ…。余談だが日本橋はアーケード基板と海外ソフトはほとんど取り扱っている場所がないので、そっち目的はあまり期待してはいけない。

Kinaco(日本橋)

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日本唯一、いや世界でも類を見ないアタリ専門のゲーセン。「スターウォーズ」「マーブルマッドネス」「ルナレスキュー」「ペーパーボーイ」「メジャーハボック」など綺羅星のごとき作品が、筐体も当時そのままに並んでいる姿は圧巻の一言。あまりアタリに詳しくないという人も遊べばその独創性とシンプルな面白さが分かるはず。尻込みせずに触れてみてほしい。不定休だが土日は開いていることが多いのでそこを狙おう。

ゲーム探偵団(日本橋)

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日本橋のレトロゲーム探索の本命となればここ、ゲーム探偵団。1階入口のプレミアソフトが詰まったガラスケースも壮観だが、個人的には2階のゲーム書籍エリアの充実を是非推したい。関西ではここにしか入らないゲーム考察系同人誌も多いため、チェックしておきたいポイントだ。

レトロゲーセンザリガニ(新世界)

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レトロなアーケードゲームを遊びたいなら、今は新世界が熱い。その潮流を作り出したのは間違いなくザリガニだ。3階建てのビルは1階が大型筐体、2階はシューティング、3階は対戦格闘がメイン。特に1階の大型筐体群は、これらをプレイするだけでも来る価値がある。「アフターバーナーII」のダブルクレイドル筐体に「アウトラン」のDX筐体、さらに「ナイトストライカー」や3画面の「ダライアス」まで遊べるといえば、その凄さは伝わるはずだ。

かすが娯楽場(新世界)

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昔ながらの下町ゲーセン。かすが娯楽場を表現するならこの言葉に尽きるだろう。ビデオゲームとメダルゲームが混在する店内は、雑多なのに何故か落ち着く。設置ゲームはなかなか幅広いが、特に遊んでほしいのは麻雀だ。ダイナックスのベット式麻雀が何台も生き残っている光景は、ありそうで実はなかなかない。店の奥側で長年客を楽しませている、年季の入ったメダルスロットもこの店ならではの見どころだ。

ゲームセンターニュースター(新世界)

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ザリガニやかすが娯楽場に比べると目立たないものの、押さえておきたい1店。一見は麻雀や「上海」ばかりの高齢寄りなゲーセンに見えるが、奥にあるゲーム機が時折とんでもないタイトルを稼働させている。つい先日はネオジオCD版のみでアーケード版は存在しないはずの「超鉄ブリキンガー」がしれっと置かれていた。以前にはローリングスイッチ付きで「ロストワールド」が稼働してたり、敵が「ギャラガ」の面々に書き換えられた「1942」があったことも。一体何者なんだここの店主…。

シルバーボールプラネット(心斎橋)

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日本橋エリアからは少し距離があるが、余裕があれば是非行ってほしいのが「シルバーボールプラネット」。アメリカ村のビッグステップ内に常設されており、フロアには数十台のピンボールが待ち構えている。得点表示がドラム式の年代モノから最新のマシンまで、ありとあらゆるピンボールが揃っている、まさしく聖地だ。個人的には巨大な顔の役モノが目を惹く「ファンハウス」と、縦にも展開するダイナミックさが魅力な「バンザイラン」がオススメ。

おわりに

半日は余裕、初めて行くなら1日あってもまず足りない。それほど多くの見るべきスポットが日本橋エリアにはある。レトロゲームを買ったり遊んだりすることだけに絞っても、だ。

個人的には、興味の赴くまま歩き回ることこそをオススメしたい。メインの道を一本外れればちょっと怪しくて懐かしい路地があり、個性に満ちた店がある。通天閣を登りスマートボールに興じるベタな観光を楽しむもいいし、気が向いたなら足を伸ばして西成あたりへ行くのもいい(普通に散策するなら別に危なくはない)。とにかく歩いていて飽きない、何でもありな雰囲気こそが日本橋エリアの魅力だ。是非ともゆっくりと楽しんでほしい。





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