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心の声に耳を澄ませる。2023年の振り返り

2023年は、仕事が特に充実した1年だった。ここ数年は引越し、出産、娘の保育園入学など、プライベートの変化が大きかったけど、今年は一定の生活リズムができていた分、仕事に集中できたのかもしれない。

恒例の年末の振り返り、今年もいくつかのトピックに分けて残しておきたいと思う。

次のステージに向かうために

4月末に「きほんのうつわ」を卒業した。前身のインスタメディア「cocorone」の頃から数えると、約5年間携わった事業。自身のコミットメントも深く、今の自分の価値観にも影響を与えたメディア・ブランドだったので、個人的には大きな出来事だ。

インスタメディアからうつわブランドへ、デジタルからリアルプロダクトに進化して……なにもかもが手探り。でも、本当に貴重な経験になった。

コロナ禍の2020年3月にクラファンでスタートし、ずっとオンラインを中心に販売をしてきたけど、2022年の秋頃からは少しずつ展示会やイベントをする機会も増えてきた。

今年は2月に中川政七商店主催の展示会「大日本市」に初出展。さらに4月には代官山蔦屋書店のPOPUPも実現し、自分たちだけでは届けられなかった方々にも知ってもらう機会が増えたように思う。

Photo by Mika Akiyama

「日々の暮らしの活力になりたい」「多治見の確かなものづくりを知ってほしい」と、(私個人としては)熱量だけでここまで進んできた。でもブランドの未来を見据えた時、より専門性の高いメンバーがいたり、今とは違う層に届けられたり、新しい風が必要だと思った。自分の役割をそろそろ終えてもいいのかな、と思えるようになったのが卒業の理由。

4月にデザインビジネスメディア「designing」にも掲載いただき、今までの歩みをまとめてもらった。ブランドとしても次のステージに向かうタイミングだったので、丁寧に記事にしてもらえて嬉しかった。

卒業後、「北欧、暮らしの道具店」での取り扱いが始まったり、新しい卸先も増えているようで嬉しい。ずっと見たかった景色がやっと見れるようになった1年だった。

ご一緒してくれたみなさま、支えてくれたみなさま本当にありがとうございました。これからも引き続き、使い手として応援していきます。


軽やかに新しいものに飛び込んでいく

背負っていたものを手放し、やや燃え尽き気味だった5,6月を経て、7月からは新しいプロジェクトが3つ始まった。何かを手放すと、空いた余白に新しいものが入ってくる。長年フリーランスをやっていると、そう感じる瞬間が何度も訪れるから不思議だ。(それにしても増えすぎ!とは思ったけど)

商品開発・PRとしての役割が終わり、夏以降は、SNS運用の仕事を中心に携わってきた。小さなチームでプレイヤーとして手を動かすこともあれば、チーム全体を俯瞰しながら思考を巡らせるものもあり、個人的にはいいバランスで仕事に取り組めた下半期だった。

Threadsの企業アカウントの立ち上げや運営に携わったり、初めて使うツールを使ってWebページを作成したり、新たな学びも多い半年間だった。「きほんのうつわ」の時もそうだったけれど、どちらかというと0→1のフェーズの方が性に合っているのかもしれない。軽やかに新しいものに飛び込んで行く。そんな今の自分の感覚を忘れないようにしたい。


セルフケア、花……テーマの拡がり

普段はチームで継続的に関わる仕事が多いので、単発の仕事はあまりやらないけど、今年は取材いただいたり、寄稿する機会にも恵まれた。スキンケアやセルフケア、花との暮らしなど、うつわに限らずテーマも拡がった。

大小さまざまな花器を組み合わせて飾るのが好き

ライフスタイルブランド「SENN」では、Instagramで継続的にアイテムを使用する #減らす美容チャレンジ に参加した。ブランドローンチ時からずっと愛用しているブランドで、思想もプロダクトも大ファンなので嬉しいお仕事。ブランドサイトの「USER VOICE」と、Instagramのリールでもインタビューを掲載していただいた。

家づくりを楽しむためのWebメディア「Dolive」にもインタビューを2本掲載いただいた。家づくりのお話や、アプリを使って一軒家をシュミレーションした記事も掲載されている。

「となりのカインズさん」にも寄稿した。観葉植物への憧れを自分なりに昇華したお話や、悩みに悩んで厳選した夏の好きな花について。

2ヶ月に1回ほどは、単発の仕事も受けれる余裕がある(はず)なので、来年も何かあればご相談ください。

顔が見える関係性をつくる、深める

中目黒の「LIFFT」で実施したうつわ作家harukaさんとのPOPUP。今年、一番思い出深い出来事。

10月には、うつわのPOPUPも実現した。売上規模をつくることよりも顔が見える関係性をつくりたい。そんな思いで迎えた当日。はじめましての方から、お久しぶりな方、いつもお世話になっている方まで、いろんな方が会いに来てくれて本当に嬉しかった。

会場の「LIFFT」の常連の方が気に入ってくれて購入してくれたり(その後、SNSでゆるく交流が続いてる)、スタバ時代の常連さんと10年越しの再会を果たしたり、数年前に仕事でご一緒した方がSNSを見て来てくれたり、心が温まる瞬間ばかりの2日間だった。

プロダクトから作家もののうつわを取り扱うことになり、思うようにいかない場面もあったけど、今回の学びを活かして次回の展示会実現に向けて動いて行きたい。

そして来年はギャラリー兼仕事場など、世界観を表現できる空間も持てたらいいなと考えている。

☕️

こうして振り返ってみると、心の声に耳を澄ませた1年だったように思う。どんな自分でありたいか、何がしたいか、誰と一緒に働きたいか……そう考え続けて選択してきた1年だったように思う。

1年通してずっと忙しかったけど、「大変」よりも「楽しい」気持ちの方がはるかに強かった。それはハプニングも笑いに換えて一緒に乗り越えてくれる仕事仲間のおかげだなと。そして、自分の心の声に素直に行動してきたから、失敗したとしても常に前を向いていられたのかもしれない。

自分の選択が研ぎ澄まされて行き、年々仕事が楽しくなっていく。でも、今年はご一緒している人たちと深く関われた分、既存のコミュニティ内に閉じてしまいがちだったかもしれない。だから来年はもっと外に出て行きたい。東京以外の地域にも積極的に足を運びたい。

そんな風に来年に思いを馳せる年末年始。

今年もありがとうございました。
よいお年をお迎えください。

ありがとうございます。いただいたサポートはうつわの仕入れやお店の準備に使いたいと思います◎