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『私がダンスをやめた理由』Body Shaming x 身体醜形障害というもの

Hola! Que tal?
Tomikoです。

コロナウィルスの影響で8ヶ月の外出制限、
デング出血熱?にかかったり、いろんなことがありすぎて、
体重がグッと落ちてしまった。
一時は貧血が酷すぎて起き上がるのも大変なほどでした。
見るも無惨な体型になってしまった。
今前向きに体重を増やしています。

体重というものに私は子供の頃から悩まされてきた。

というわけで、少しBody Shamingという話題について
お話ししたいなと思います。

私が尊敬するアスリートの一人、Katelyn Ohashi(ケイトリン・オオハシ)さん。
多分みなさんもご存知じでしょ?

私は彼女の演技が好きで、何度も何度も見ては、元気をもらっています。
ワイルドで、ダイナミック、それでいて物凄い安定感。
表情、立ち姿、全てが私の憧れです。
かっこいい。
日系ルーツを持つということでより一層親近感を得てしまうのは
当然かな。
ナショナリズムはさておいて。
何か自分と同じルーツを感じる人にすごく親近感が湧くんです。
日系ルーツに限らず。
私はやっぱりミックスルーツを持っている人に惹かれてしまうようです。

彼女の10点満点の演技のビデオです。
このビデオ、何度見たかわかりません。

それくらい大好きで、大好きで。
いつも見ています。

そんな彼女にまつわるビデオを先日見つけました。

Body Shamed! Katelyn Ohashi Tells us About Her Experience

Posted by Jordan Matter Photography on Thursday, December 10, 2020

人々が発する心ない言葉
BODY SHAMINGに14歳頃から悩まされていたと言います。
このビデオでケイトリンさんはそれを語っています。

体型について人からネガティブな言葉を浴びせられることが
10代の女の子にとって、それがどれだけ苦しいものか。
ましてやみんなの前で体のラインを見せなければいけない
アスリートにとって。

このビデオは私にとって衝撃的でした。
私には完璧に見える彼女が人の視線や言動に悩まされていたなんて。

自分だけじゃなかったんだ。。

そう思いました。
というのは、私は幼い子供の頃から
ダンスでステージに立っていました。
ダンスは私の人生そのものでした。

しかし、中学生になった頃、
ちょうど15歳頃です。
ケイトリンさんが苦しんだのと
同じ年頃のことです。
成長期の私は体型が急に変化し
体重も増えました。

そのことに耐えられず、
人の視線や言葉に耐えられず、
レオタードを着ることができなくなってしまいました。

なんて、つい最近まで言葉にすることもできませんでした。

ダンスを続けられなくなったのは
音楽に興味が沸いたから
足を怪我したから
そう取り繕うように言っていましたし、
そう自分を納得させようとしていました。
もちろん、それも理由の一つですが、
本当は、レオタードが着れなくなったからです。

自分の姿を鏡で見ることも嫌でした。
そんな私にとって、
KatelynさんがBody Shamingについて語ることが
衝撃的だったんです。

このビデオを当時の私が見ていたら、、、
どれだけ涙したでしょう。
きっと、ほんの少しの強さを得ることができたでしょう。

自分をひたすら傷つけて
苦しむ前に、みんながこういう経験をしていることを
ほんの少しでも知れたら
誰かに打ち明けられたら
40歳まで言葉にできず悩むことなんて
なかったのかも知れません。

40歳を機に私はいろんなことを消化していると思います。


もう一人、この件に関して私を解放してくれたアーティストがいる。

ビリー・アイリッシュさん。

ダンスが大好きだったビリーは、12歳頃に本格的なダンスチームに所属。ところが衣装を着た自分の姿に自信が持てず、鏡を見ることすらできなかったという。
「常に見た目を気にしてました。その頃が最も身体醜形障害(自分の外見が実際と違うように見える)がひどかった時期でした。あの頃は鏡を見ることができないほどでした」
その後13歳で大怪我をしてしまい、ダンスを辞めざるを得なくなり、うつ病を発症。
「うつ病になった原因は怪我だと思います。どんどんと深い穴へ落ちていくようでした。具体的な内容は避けますが、自傷行為もしました。私は傷つくべき人間だと考えてしまってたんです」
現在のビリーは自分自身を傷つけることはないそうだけれど、ファンの中に傷跡がある子を見かけることも少なくないという。
「私のライブを見にきている女の子の中には、腕に傷があるんです。そんな時に私は胸が張り裂けそうになる。私の場合は随分と前のことだから傷跡はもうないけれど、私も同じ経験をした身だから。そういう子たちに『もっと自分に優しくなって』と何度か伝えたことがあります」

彼女も同じくダンスをしていたとのことです。
私は宝塚歌劇団の先生にダンスを習っていて
まさに英才教育を受けていました。

ステージが私にとって一番の場所でした。
本当に大好きな場所でした。
私の全てでした。



当時はダンスなんてマスゲーム以外
誰もやっていなかった時代です。
ダンスをやってるなんて言ったら、
みんなに笑わていました。
安室奈美恵さんもまだ世に出ていない頃だったから、
ダンス?ダサいって言われることばかりでした。

そんな時代に創作ダンスの全国大会で結果を出していた
中学を受験、進学しました。
学校でもダンスができる喜びでいっぱいの日々でした。
家族やダンススクールの先生の期待を背負っていました。

でも、私には続けられませんでした。
自分を嫌っていたからです。

ビリー・アイリッシュさんと同じく、
リストカッティングもするようになって、
今でも手に傷が残っています。
たまにそれをじーっと見られると
なんとも言えない気持ちになって隠してしまいます。

恥ずかしい気持ちになります。
自分が体のことで悩んでいることを
知られることすら嫌でした。

私の場合、ここから更なる悲劇が重なって
もっと大変なことになるんだけど、、、
それは何かの機会でお話しするかもしれません。
完全に自分自身を肯定できなくなるような経験について。

話す側より、聞く側の方が耳を塞ぎたくなるような経験ばかりの人生だから。
ゆっくり、アウトプットしていこうと思います。

ビリー・アイリッシュさんが言ってること
私もまるまる同じ経験をしました。
もちろん、私は無名だから、
これ程までの苦しみは味わっていないと思います。。

オーバサイズの服を好むようになって
ノースリーブなんてその後10年近く着ていません。

身体醜形障害というものがあるって知ったのも
最近のことです。

こんなものがあるって知ってたら
少しは苦しまなくて済んだかもしれません。

バンドやステージに長く戻れなかったのは
こういうことが理由でもありました。

衣装を着たり、スカートを履いたり、、、
とにかくそれが苦しかったのです。
人の前に自分を晒すのが苦しいんです。
自分を好きになれないから。

私の10代と20代は
本当に暗くて、辛いものでした。

ほくろや肌の色。
こういうものも自分を好きになれない理由でもあります。

私の父は以前も書いたように褐色の肌で
その遺伝からか私の肌は色素沈着しやすい色白の肌です。

色白だけど色素沈着しやすいので
全身がマダラ色。
それも肌を見せたくない理由の一つでした。

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大きなほくろが顔にあります。
体にもたくさんあります。

顔にあるものは、常に晒されているから受け入れるしかないけれど
特に体にあるものは見せるのが嫌でした。
だから水着なんて着れませんでした。

もちろん、体型面でも
コンプレックスばかり抱えていました。
どれだけ痩せても、解消されないのです。
自分の姿が醜く見えてしまう。

みんな信じられないと思います。
私がこんな風に考えていることなんて。
誰にも信じられないと思います。

だって今じゃ普段から裸みたいな格好してる
って言われていますから。

でもね、私は30歳近くなるまでずっと悩み続けました。
それまでにスカート履いたりノースリーブを着たのは数える程。

これはその数回のうちの一回。
それでも、SNSのみでした。
怖かった。
鏡に映る自分の姿が醜く見えるんです。

自分を認められたのはもっと後。
自分の人生を生き直しているのはそれから。

妊娠を経験した時。
自分の姿が美しく見えました。
初めて、自分にカメラを向ける勇気が持てたのです。

だから息子は私の救世主です。

私は言葉にできない思いをずっと抱えて
10代20代を過ごしました。
本来なら一番美しいと言われる時期でしょう。

その時代を、ただひたすら自分を嫌い、
傷つけ、人目を避け、生きていました。

生まれ変わるなら、ミジンコになりたい。
って言っていました。
食べられて生態系の役に立てるから。

自分ではなく、
ただ誰かのために生きようとしていました。
自分を好きになるために。

大きな間違えであるけれど
それだけが生きる意味だったんです。
当時の私には。
さっきも言ったように
後のもっと悲惨な経験にも
裏付けされているんだけど。。

こんな私でも、今変わることができました。
20年もかかったけど。
それでも人間は変われるんですよ。

もう人の言葉なんて気にならない。
Body Shamingなんて聞こえない。

40歳になって
初めてこういうことを口に出せるようになりました。

遅すぎるかも知れないけれど。
まだまだこれから。
少しずつ消化していこう。

もしも私と同じ経験をしている人がいたら
これを読んだって、
あんたはそうだけど、、、って思うかもしれません。
みんな違うから。

でもね、知って欲しいのは
いくら自分を傷つけても、
自分の望む人生を諦めようとしても、

心の底ではそう思っていない。
みんな、本当は愛されたい。
自分自身からも愛されたいんだよ。

その声に耳を傾けていいから。
愛されてはいけない人なんて
この世にはいないんだから。

どんなにこの言葉が信じられなくても
きっと心の奥のどっかで叫んでるんだよ。
いつかその声が聞こえるはず。
ほんとは今も聞こえてるよね。
辛くて辛くて
それを認めちゃいけないって思ってるんだよね。

ゆっくりでいいんだよ。

その声は絶対に消えないから。
生きている以上消えないから。
いつか、その声が自分の耳に届く日が来るから。

あるがままでいいんだよ。
今だって自分のことなんて全然好きじゃない。
でもね、
私のこの顔も体もほくろも肌の色も
小さい胸も、筋肉質な足も
恥ずかしくなんてない。

ボディ・ポジティブ
なんて言葉があるけど
とっても素敵だと思う。

素敵な時代がやってきた。

私はそう思う。
これから、どんどん
みんなそれぞれの良さが
認め合える世の中になるといいな。

Body Positive!

tomiko

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