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『世界は贈与でできている』――全文公開によせて(編集担当より)

NewsPicksパブリッシングの富川です。こんにちは。

編集を担当した新刊『世界は贈与でできている――資本主義の「すきま」を埋める倫理学』に、「これからのwithコロナ時代を生き抜くヒントがある」と多くの反響をいただいています。


そこで、本書の著者である哲学者・近内悠太さんの許諾をえて、本書を期間限定で全文公開することにしました(↓)。

資本主義は、その機制上、「お金で買えないもの=贈与」をうまく扱うことができません。ところが今まさに問われているのは、「贈与」がこそが、この世界を回す最大のキーポイントではないかということです。これからは「贈る」ことが、大きな価値を持ってくるはずです。

なぜぼくらは、災厄のもとで「無償の善意」を発揮するのか。
災厄に見舞われてはじめて気づく「世界の根底を支えているもの」とは、一体何なのか。
「日常の安寧」は、名も無き人々の、どのような働きによって維持されている(いた)のか。
なぜぼくらは「他人の善意」をときに重たく感じるのか。
「偽善」と「善」の境界はどこにあるのか。
なぜ、ぼくらは「想像力」を磨く必要があるのか。

本書はおどろくほど平易かつエモーショナルな文体で、これからの世界を切り拓く「贈与」の正体を明らかにしていきます。『サピエンス全史』から「テルマエ・ロマエ」、そして小松左京『復活の日』までを縦横無尽に駆け巡りつつ……。

よろしければ、しばらくの間おつきあいいただけたらうれしいです。

追記:NewsPicksパブリッシングのnoteも立ち上がりました。本日発売の石川善樹『フルライフ:今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略』、そし佐々木康裕『D2C:「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』も、こちらで全文公開がスタートしています(↓)。



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