短答の勉強方法

今回は短答の勉強方法について書いていきます。

1 準備するもの

①過去問集
問題と解説が載っているものであればなんでも大丈夫です。

②逐条系のテキスト
LECだと択一六法、辰巳だと条文判例スタンダード(多分旧条文判例本?)みたな逐条形式のテキスト。

③基本書(教科書)
基本書は各科目1冊持っているとよいです。辞書として使うことを想定しています。おすすめの基本書はまた時間があれば書きます。

④判例集
公法系科目については判例からの出題が中心であるため判例集(百選のようなもの)を持っているとよいでしょう。

2 勉強方法

①学習する分野を決める
過去問は体系別に問題が並んでいることが多いため、まずは自分が解く過去問がどの範囲なのかを確認します。

②学習範囲の基本書を読む
例えば①で、当日解く過去問が民法で、債権者代位権と詐害行為取消権の範囲ということを確認したら、お手持ちの基本書の債権者代位権と詐害行為取消権の部分を通読します。

③過去問を解く
基本書を通読したらすぐに過去問を解きます。

④復習
条文そのままの問題を間違えたときには逐条系テキストに戻り、間違えた文言にマーカーを引いたりするなどして復習します。
判例や解釈について間違えた場合には、基本書(判例集)に戻ります。多くの場合は基本書(判例集)に書いてあるのに読み飛ばしていたり、読んでいても理解できていないパターンだと思うのでしっかり復習します。

⑤知識の一元化
間違えた知識は逐条系のテキストに一元化していくのがよいと思います。

3 なぜ基本書中心で学習するのか

短答で求められる知識は膨大であるため、すべて覚えることは難しいです。そのため、一定の理解が必要です。ただ、短答プロパーの知識は体系的に学習することがあまりないので、どうしても単純暗記になってしまい、量が多いから暗記もしんどくなって結局知識がつかないことが多いと思います。

たとえば、民事訴訟法の管轄や送達も1つ1つの用語を覚えようとすると大変ですが、その用語がどのような体系的位置づけにあるのかを確認することで理解が深まり知識が定着しやすくなります。

この体系的理解には基本書が最適であるため、基本書を中心に学習することをお勧めしています。

4 さいごに

短答の勉強は大変ですが、コツコツと積み重ねれば成果が出てきます。
地味作業になりますが、避けては通れない部分なので、頑張りましょう!

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