論証を貼り付けるだけ
今回は論証を貼り付けるだけという表現について書いていこうと思います。
「論証を貼り付けるだけ」
この表現は自分も使ったことがありますし、予備校の講義でもちょこちょこ耳にすることがあります(アガルートだけか?)。
ただ、最近この表現は注意して使わないとダメだなと思いました。
自分が論証を貼り付けるだけと言う時に、文字通り貼り付ければよいと思っていないことに気づいたからです。
自分は本試験の場で論証集に書いてある論証をそのまま書くことは、ほぼないと思っており、問題に応じて適宜修正することが当然であると考えています。
そのため、文字通りの意味で論証を貼り付けるだけでOKと思っていることはないと言っても差し支えありません。
では自分がどういう場面で、論証を貼り付けるだけという表現を使っていたかというと、法律論として捻りがなく基礎的な問題が出題されたときです。
基礎的な問題の場合は、予備校が作った論証に書いてあるようなことを書けば法律論としては十分で、あとはその論証(規範)を使いこなせているかをあてはめでアピールすることが重要であることが多いです。
ただ、この場面でも論証どおりに書くのではなく、時には規範だけ、時には規範+理由1個でOKみたいな感じで適宜修正する必要はあると思っています。
このような文脈で論証を貼り付けるだけと言っていたのですが、そんなこと受け手には伝わりません。「論証を貼り付けるだけ」と言えば、普通はそのまま書くと受け取ってしまうでしょう。
普段から誤解のない表現を使うことは意識しているつもりでしたが、まだまだ全然ダメでしたというお話です。
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