規範はメジャーな表現で
今回は規範はメジャーな表現で書いた方がよいのではないかというお話をしていきたいと思います。
以下はとある指導でのやり取りです。
富川:承継的共同正犯については何説に立っていますか?あまり見かけない表現で書かれていると思うのですが、なにか根拠となる文献等はありますか?
受講生:橋爪先生の悩みどころに書いてありました(授業で○○先生が言っていましたというパターンもある)
富川:伝統的には○○と説明されていると思いますが、そのように書かなかった理由はありますか?
受講生:伝統的な説明には不備があり、より正確にはこうなると本に書いてあったらです(授業で先生が言っていたからです)
富川:なるほど
この受験生が橋爪先生の説明や、授業で聞いた説明を正確に表現できているのであれば、高い評価につながると思いますが、もし不正確な表現になっていたり、答案を読んだ採点者がその説明を知らなかった場合は、「メジャーな(伝統的な)説明も知らない、不勉強な人」になってしまうと思っています。
※採点者が知らないというパターンはほぼないと思いますが。
逆にメジャーな表現で答案を書いていれば、最低限「メジャーな説明はちゃんと勉強してきている人」にはなれるはずです。
得点のイメージでいうと、メジャーな説明で書けば70点は固いが、それ以外の表現で書くと90点になることもあれば50点になるリスクもあるみたいな感じです。
自分は司法試験において、50点になるリスクをおかすのは悪手だと考えているので、合格だけを考えるのであればメジャーな説明をすべきだと思っています。
特に規範にあたる部分が見慣れない表現になっていると、何説に立っているのかすら分からないこともあるので、最低限規範部分はメジャーな表現で書いておいた方がいいかなと思っています。
最後にメジャーな表現って何?という点なのですが、予備校のテキストに書いてあるものを1つの基準にされるといいかなと思います。
ということで、規範はメジャーな表現で書いた方がよいのではないかというお話でした。
なにかの参考になれば幸いです。
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