内田民法
今回は内田民法の良いところと悪いところについて書いていきたいと思います。内田民法とは、民法Ⅰ(総則・物権総論)民法Ⅱ(債権各論)民法Ⅲ(債権総論・担保物権)民法Ⅳ(親族・相続)からなる基本書です。
良いところ
ケースが判例ベース
判例の事案を上手に抽象化してくれているため、判例集を読まずとも判例の事案を理解できるところがよいです。ケースの数も多すぎず少なすぎずちょうどいい。
文章が読みやすい
これは好みですが内田民法は文章がとても読みやすいです。さらっと読めて分かった気にさせてくれます。そのため、苦手な分野に取り組むときにはまず内田民法から入るとざっくり理解できると思います。
あと、タイトルが細かく入っているのもいい。
4冊で収まる
民法は分野が多いため冊数が多くなりがちですが、内田民法は総則から相続までが4冊で収まります。
悪いところ
改正に対応していない部分が多い
民法の大きな改正といえば平成29年改正ですが、民法Ⅲ(現状債権総論・担保物権)以外は同改正に対応していません。
そのため、残念ながら民法Ⅲ以外は試験対策としては使えない状況です。
まとめ
自分が本格的に勉強し始めた2010年ころは、佐久間先生や潮見先生の基本書のシェアが高かったと思うし自分もそれらを使っていたのですが、ある時内田先生の民法を読んで「これでいいやん」となりました。
山敬、中田なども愛用していたので、内田民法だけで十分かは分からないのですが、形式面含め分かりやすいのは間違いないと思っています。
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