設問の指示どおりに答案を書く

今回は設問の指示どおりに答案を書くということについて書いていきたいと思います。

司法試験予備試験において「問に答える」ことは非常に重要です。合格者も口をそろえて言っていると思います。

ただ、実際に指導をしていると「問に答える」を実践出来ている人は多くないと思っています。

では問いに答えるためにはどうすればよいか。

自分は、設問の指示どおりに順番で答案を書くことを原則にするのがよいと思っています。

例えば平成22年司法試験民法の設問2小問(1)は以下のような設問になっています。

〔設問2〕 【事実】1から14までを前提として,以下の⑴及び⑵に答えなさい。
⑴ 【事実】14に記す訴えに係る訴訟においてFの損害をどのようにとらえるべきかを検討する に当たり,留意すべき事項を挙げ,それらの事項についてどのように考えるべきか,想定され る反論も考慮しつつ論じなさい。

設問の指示は、①留意すべき事項を挙げ、②それらの事項についてどのように考えるべきかを検討してほしいというものです。

このような設問の場合、答案のナンバリングは

1 留意すべき事項

2 留意すべき事項に対する考え

のようにするのがよいと思っています。

設問の指示どおりタイトルを付けるというイメージですね。

これを原則にすることで設問の指示を守った、まさに問いに答える答案を書くことができると思います。

もちろん、設問が指示する順番どおりに書くと論理的におかしいようなこともあり得ると思いますので、その際はアレンジが必要になります。

ということで、露骨なくらい設問の指示に従っていることをアピールするのがいいと思うというお話でした。

参考になれば幸いです。

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