ECをリスタートするという事。

本稿では、EC業務の一端である「画像作成」という分野に属する人間の知見から最近見えてきた事を伝えています。
弊社の特性上、自社ECを推進したり、モール展開している複数ECへの施策や課題解決をニーズとしたお客様だけがご来社されます。
そんな、toB企業からみたEC現場という描写となります。

要点は目次を流し見するだけでもOKです。

すべて筆者の主観を交えているので万事に当てはまる事でないと保険をかけますが、ノンフィクションであることは保証します。

書いている人

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梅谷知宏(ウメタニトモヒロ)1986/05/17
執行役員 営業企画/カスタマーサクセス GM


所属:オービットブイユージャパン株式会社
Vision:自動撮影システム「PhotoAutomation」で新しい常識を作る。
Action:システム販売で「画像インフラ」を提供する。

撮影~切り抜き加工~出力までを数クリックで完了させる
世界シェアNo.1ソリューションを専門に販売する会社。

主な業務は販売後の「伴走型プラン」「画像インフラ」を整えるサクセスチームを率い、アライアンス企業様との連携にてEC事業者様や画像を取り扱う500社を超える企業様のお手伝いをしています。
月一でトークライブとかもやってます。

いちEC部署の話では済まない

ECサイトは店舗を持つ持たないにかかわらず、
コーポレートサイトと同じように捉えられます。

「ちょっと画像微妙だけどアップ優先!」
「予約サイト間に合ってないけど致し方ない」
「モールのイベントに合わせて動かなきゃ」
「顧客体験向上!ってどうすんの?」
「アナリ・・ティクス??コンバー・・ジョン?」

なんとも受動的なワードですが、これが現実です。

始末に負えないのは、ユーザーから見ると、他多数のECページと同じなのですが、「コンサル」や「有識者」から見ると隙だらけなんですね。
当然、改善提案・指摘・営業の格好の的となります。
冒頭の通り、「コーポレートサイトと同じですよ!!」てな具合です。

何も間違いじゃないんです。
じゃあ、どうしたらええの?って話。
「ブランディング・会社の色・何をどう打ち出したいか」を決めるしかないんです。

決めて、動いて、変える。
上の太字の部分、どの部署が意思決定していますか?それって経営やビジョン絡んでませんか?

そう、1部署だけでは判断つかないし、つけてもいけないんです。
当然、会社を挙げてのプロジェクトになるのですから
「いちEC部署だけでは済まない」という事です。

ブランディング・会社の色・何をどう打ち出したいか

ふわっとしているようで非常に重要な項目ですよね。
すでに上の項でも書いたように、これがないと指標や目指すべき姿がわからないんです。
厳密にいうと、ファッションならブランド毎にラインがあって、棲み分けがあり、サイト自体も分けている企業様もいらっしゃいます。

しかしそこには確実に「色」があり、「こだわり」や「誰に届けたいのか」が明確になっています。

タグ付け・属性・セグメントを切ってマーケティング
ボリュームゾーン・ペルソナ

みんな大好き会議の議題です。
商品ページに「SEO!」と叫びながら打ち込みまくるやつでもあります。
漫然と売れるものはない。

ECサイト=自社としてとらえると…ほら、もう見えてますよね?
ブランディング・会社の色・何をどう打ち出したいか


ECサイト上で実行できているか否か=責任者の負うべき責任

どこそこのEC担当が~とかオムニ推進が~というニュースを見かけますね?
おそらくKP…いや、短期的数値目標や長期目標、実行数値などを設定していることと思います。

責任者は目の前の数値ばかり見ているわけにはいきません。
社内での「有識者」となり、時にはコンサルの力を借りて、時にはセミナーに足蹴く通い、顧問からありがたい話を聞いて、経営層からは他社事例にみた夢の話を聞かされます。

「現場はそんな甘くないし、すぐに数字はでないんですよね…」

リアルに聞いたことのあるワードです。

しかし、ECをしっかりやるという事が決まってしまった以上、成し遂げなければなりません。

「じゃあ何がゴールなの?売り続けるってゴールなくない?」

ですよね。としか言いようがありません。
走り続けるスキームを整備し、ドライブし続けるという恐ろしいミッションが課せられているという事だけが事実として目の前にあるのです。

責任者の責任は売り上げなのか?
帰結はいたってシンプルです。

2項目に渡り出てきたワード、会社全体で決めた
「ブランディング・会社の色・何をどう打ち出したいか」が
ECサイト上で実行できているか否か=責任者が負うべき責任なのです。

もちろん、その中で数値目標等はありますが。。。

当事者になるという覚悟

これはもういちゃもんレベルの項目ですが、そろそろ関西人な筆者は素で書きます。
以下は筆者の商談現場での会話。
※商材は自動撮影システム(撮影→PSすっ飛ばして加工完了/約3分)

「見て来いっていわれたんでー」
「効率化しないと成り立たなくて」
「時短できますねー」
「決めるのは上ですねー」
「ブランディング?いや、そういう話じゃないんですけど」
「余った時間?えーと…」

リードタイムが短縮されたら何が起こるか、そこが課題であった場合、リソースの再分配でリッチなコンテンツを作ったり、人的コストが浮けば別の作業に人を当て込んだり、「作用」する文脈があります。

もちろん決裁者じゃない、責任者じゃないって話はあります。
作業者だって当事者やで?
これから検討進めて稟議もあげるんやんな?
どんなミッションがあって何を解決して何を達成するのかって話をするのが商談じゃないの?
だったら数多あるシステムのHP見てそのまま発注してきたらええがな。
どんな気持ちで目の前に座ってるんや。。。

と、毒を吐きましたが、不幸な事にそんな商談も沢山あるんですね。
弊社の商談を例に挙げましたが、あるあるです。

いつまでに、どんな事をして、どういうサイト構築をして、
会社がこうなる!!


このビジョンを持った人間が内外問わず一貫して事に当たるという覚悟が必要です。責任者の方も非常に助かりますよね。

ニッチなシステム売りのおっさんのお願いですわ。
「当事者になるという覚悟」これは持っておいて欲しい。

リスタートは自社ECから

「じゃあな?逆にな?あれか?何したらええとか丸投げしたとするやん?なにするの?なぁ????」
って声が聞こえてきそうなのでおっさんからそっと添える感じでオススメをしておきます。

バッチバチに仕上げたLP一枚でもいいから自社EC作りこんでみたらいいんです。

もともと自社ECやっていればその一枚に命を懸けてみる。
モールしか出してないなら1から構築する苦労を味わって、その上で自由にデザインできるEC環境を作ってみる。(物流デザイン含めて)

自社の色なんか知らないって人はそのことをひたすら見つめればいい。
アクションとして落とし込むなら会議の議題は「右から左の商売はやめよう!」でもいいでしょう。

「生き残るのは埋もれないECサイト!!」には誰も反論しないはずです。

仕入れ・生産・生産管理・物流・人事・マーケ・広告・ECサイト更新・CS・受発注etc...これらを全部全部自分1人で抱えるのではありません。

それぞれの部署・チームが機能して会社は成り立っていますし、今もドライブし続けていますよね?

「会社全体で決める」ができたのなら、もう走り出す方向は見えているはず。

だから、リスタートは自社ECから。



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