How to 撮影内製化~序~

書いている人

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梅谷知宏(ウメタニトモヒロ)1986/05/17
執行役員 営業企画/カスタマーサクセス GM


所属:オービットブイユージャパン株式会社
Vision:自動撮影システム「PhotoAutomation」で新しい常識を作る。
Action:システム販売で「画像インフラ」を提供する。

撮影~切り抜き加工~出力までを数クリックで完了させる
世界シェアNo.1ソリューションを専門に販売する会社。

主な業務は販売後の「伴走型プラン」「画像インフラ」を整えるサクセスチームを率い、アライアンス企業様との連携にてEC事業者様や画像を取り扱う500社を超える企業様のお手伝いをしています。
月一でトークライブとかもやってます。

撮影内製化のプロフェッショナルとして、システム提供をしている現場から、弊社システムを使う使わないに関わらず、「撮影内製化する」という事を3回くらいに分けて共有してゆこうと思います。

めんどくさい人は最後の項目に図を作りましたのでご査収下さい。

内製化の度合いと現状確認

まずは、前提条件の提示という事で、下記の流れをご覧下さい。
メーカー・卸・小売りと立場は違えど、自前でドライブする場合はある程度共通となる部分となります。


①撮影外注の上にECへのアップロードや印刷やロジスティクスまですべてを外注している方。
②撮影だけは外注で編集以降は自社で内製している方
③一通り内製化をしている方

大きく3つに分けてみましたが、もちろん細かい部分で「弊社だったら?」と読み替えや課題の読み替え・書留をお願いします。

もちろん、
・スモールなので外注に出せないから内製している
・少ないからパパっと撮影してるから大丈夫
こんな方もいらっしゃるでしょう。
素晴らしいです。
その強みが発揮できているか、
確認の為に読み進めてください。

話を進める為に、便宜上、①の状況をスタート地点とします。
追加で、「店舗」「EC販売」両軸がある「小売り業もする」と設定します。

また、画像の使用用途は大きく3つに大別しました。
印刷物(カタログ・POP・バナー等)
広告(WEB/SNSマーケ等)
EC(toBであればデジタルカタログやDB等)


①の状況からみると、印刷物・広告用データ/完成物の納品を待つという形で、ECに関しては完全に手が離れているというステータス。

まず、内製化する大義名分として、
「外注費を抑える」
「内側でできる事はやって、コストを下げよう」
「納品まで長くて待てない、クオリティにも不満」

等が挙げられます。


取り急ぎは「」の中身が一時的なゴールになってくると定める事とします。



撮影内製化準備ー人・場所

では、①の状況から、社内に無い機能として、
「撮影する人=カメラ・照明を扱える人」
「画像を編集加工する人=アドビ製品の操作に長けた人」

が挙げられます。

そして、物流として最初から外注に被写体を送っていた場合は、
「商品管理する人=出入庫作業~データ管理」
その上、ささげ業務(撮影・採寸・原稿)も必要になる場合は
「採寸する人=(商品寸法データがある場合は不要)」
「原稿を書く人=(買い付けや商品開発時点でデータがあれば不要)」

さあ、いきなり5つもの要素が出てきました。
(実際はもう少しあるでしょうが、便宜上5つとします)
当然、チームで行う必要がある場合や、兼務してテンテコマイになるケースもありますが、とにかく最低5つの要素は必要です。

そして、自社ロジ機能(倉庫機能と発送機能)としての場所の確認です。
本社内・契約倉庫・自社倉庫等、サイズや情勢によって変わるでしょうが、とにかくモノが集まる場所が必要です。

めでたくモノが集まり、そこに5つの要素をロジスティクス機能の近くにくっつけられれば準備は完了です。

気が付かれましたか?
人件費・物流等、「手戻りレベル」ではないことがわかります。

つまり、前項の「」の中身ほとんど達成できないんじゃ??
プロでもない自社の人間でクオリティとか落ちるよね?
スピードも不満はあったけど自信ないよ??
結局コストすごそうなんですけど???
ねぇ!!「クオリティ・コスト・スピード」どうなってんの??


仰る通り、正解でもあり不正解でもあります。

しかしご安心を。
内製化・インハウスが叫ばれる理由はちゃんと書きます。



「ゴールが違った」と認識を改めてください。
※もちろん、前項のゴールを達成する方法自体はあります。


内製化するメリットは何?

多くの企業が様々な業務を内製化し、成功しているのに撮影内製化だけはなかなか話に上らない。記事も少ない。あっても撮影方法の話ばかり…

その上ゴールが違った。
なんという事でしょう。もう指針がなくなっては迷走するばかり…

とはいきません。

「自社製品(もしくは売りてが訴求したい商品)を、外注していては他社と同じ画像となり、クオリティコントロールができない」

この事に気づいた方から内製化に踏み込まれる事を知ってください。
既に内製化されている方もここからが重要です。

内製化するメリットとして、視点を変えると見えてくるものが変わります。

「自社撮影による、使用シーン・購買ターゲット・ブランディングに沿った画像を作成する能力を持ちたい」

内製化を行う初期衝動として上記内容をお話しされる方が圧倒的多数です。

もちろん、外注先でもリクエストやチェックにより達成される事もありますし、出なければ大手ささげ企業や印刷会社はとうの昔に無くなっているでしょう。

しかしながら、受託側にも上限があり、全ての要望に応えようとするとどうなるか…当然見積は上がります。
依頼側は「そんなに高い見積りならそこまでしなくていい」というすり合わせの下、世に送り出されている画像が量産されているのです。
モール任せの撮影はモール準拠の画像になるのは周知の通りですね。


大切に作った製品・これだと思って仕入れた製品を最後の最後で台無しにしているのは紛れもなく自分たち自身である。

だからこそ、内製化で変えてゆく。

そんな覚悟を持って舵を切ってゆくのです。

同時に、外注先に依頼する仕事を0にするのではなく、
「プロに何をお願いするのか」という項目も設ける予定ですので全3回、ご興味が続けばお読みください。

まとめ

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人・組織

「撮影する人=カメラ・照明を扱える人」
・「画像を編集加工する人=アドビ製品の操作に長けた人」

「商品管理する人=出入庫作業~データ管理」
・「採寸する人=(商品寸法データがある場合は不要)」
・「原稿を書く人=(買い付けや商品開発時点でデータがあれば不要)」

場所

・物流倉庫(倉庫自体は借りる場合あり)
・できれば倉庫内に「ささげ」スペースを設置(超効率上がります)

EX

・EC受発注チーム(外注していた場合)
・ECページ運用チーム(外注していた場合)


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