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若手弁護士の独立とチーム作り episode1

さてさて,誰がこの記事を待ってくれているのか分からない中,書き始めた日曜日の朝。

みなさん,いかがお過ごしでしょうか。
日曜日も絶賛仕事中という方は,少し肩の力を抜いて,温かいコーヒーでも飲んでみてはいかがでしょうか。

episode0では,自己紹介に終始し一切本題に入らないという,見事に期待(?)を裏切る行為をやってのけましたので,episode1からは,これから独立を考えている方に少しでも参考になるようなことをお話できればと思います。

独立という選択

いきなり真面目な話ですが,弁護士の働き方は多様になってきています。

これまで,弁護士といえば,法律事務所に所属する形か,企業内の法務部などでインハウスとして働く形が一般的であったと思います。

しかし,現在では,新しい形が続々と出てきています。いくつかのモデルケースとして,

例えば,顧問とインハウスの中間的な関わり方などを行う藥師神先生法務受託という形(ちなみにこの形を参考にして,僕らも同じことやらせてもらっています笑),

GVAの山本先生やHolmesの笹原さんのようにリーガルテックの分野で起業する形,

酒井先生のように大手法律事務所を退職し,法務としてではなくCEO室室長という形でスタートアップにジョインする形などなど,

法律事務所かインハウスかという形のほかに,特に60期代の諸先輩方は第三の道を切り開いているように感じます。

こういった戦国時代かのような大きな流れの中で,なぜ僕が法律事務所を立ち上げる,すなわち独立という選択をしたのか。

そこには大きな理由があるわけではなく,,,弁護士になろうと思ったときから独立を考えていたし,勤務弁護士として2〜3年働いてみて,自分のやりたいことが見えてきたので,独立したというのが素直なところです。

まぁ,独立するのに特別な理由はいらないですよ。やりたいことがあればどんどんすればいいんです。上記の諸先輩方のように参考になるケースが今ではたくさんありますし。独立してうまく行かなかったら,他のところに就職したっていいわけですし。

ちなみに,僕のやりたいことというのが,今現在中心的に携わっているベンチャー・スタートアップ法務とエンタメ・クリエイティブ法務になります。

ベンチャー・スタートアップ法務を選んだ理由は,簡単に言えば,自分と近い若い世代のサポートをして盛り上がりたいというところと,個人的にベンチャーやスタートアップのこれまでになかった新しいサービスに触れるのが好きだからというのが理由です。あ,この分野,レッドオーシャンと言われていますし,既存の法律事務所でガチガチにやっているところもありますけど,そんなことどうだっていいんです,やらない理由にはならないです。僕がやりたいと思ったんだから。

エンタメ・クリエイティブ法務は,僕が昔からドラマ,映画,音楽,漫画,ゲーム,youtube,ニコ動などが好きなこともあって,前事務所時代,クライアントであるクリエイターの方のサポートをするのにとてもやりがいを感じていたためです。

こういったことから,今では,ベンチャー・スタートアップ,エンタメ・クリエイティブの分野で自分の旗をしっかり立てて,諸先輩方のように活躍するぞおぉぉぉという気持ちでやっています。独立して5ヶ月くらいですが,クライアント,仲間,先輩に恵まれ,いい形を作れています。事務所の現状については,また別の機会に詳しくお伝えできれば!

共同事務所という選択

独立するにしても,自分一人でするのか,仲間と共同でするのか。仲間と共同でする場合,収支共同の形にするか,経費共同の形にするのかといったあたりで悩むと思います。

僕自身,正直な話,仲間と一緒にやる形についてはネガティブな印象をもっていました。よく聞くじゃないですか,ケンカして,お金の問題で揉めて,険悪になって,結局分かれるみたいな。せっかくの友達とそんなことになりたくないなぁと思っていました。なので,独立を考え始めた当初は一人で事務所を立ち上げる形を考えていました。

ただ,この頃から,いずれは,10人くらいのチームで,それぞれが一定の分野のプロフェッショナルであるオーシャンズ11のようなものができたらかっこいいなぁとも思っていたので(オーシャンズ11大好きなんです。ジョージ・クルーニーもブラッド・ピットもかっこいいですよね〜。),仲間とやる形も頭の片隅にはありました。

こういった状況の中,現在一緒に事務所を経営している修習同期の石井弁護士と会う機会が増えていくようになりました。元々,石井弁護士とは修習時代から仲が良く,飲みに行くなどしていましたが,弁護士になってからは会う機会が減っていました。

ところが,僕が独立を考えだした頃から,石井弁護士や他の同期の弁護士と一緒に勉強会やセミナーを行ったり,飲みに行く機会が増え,独立について話をするようになりました。

石井弁護士も独立について考え出していた時期で,やりたい分野(ベンチャー・スタートアップ法務やエンタメ・クリエイティブ法務等)の方向性も似ていました。

だからといって,一緒にやろうという話はどちらからもなかったように思います。なんとなく一緒に事件を受任して共同して進めたり,独立やあの先生の仕事のやり方が良いといった話をしていくうちに,気付かないうちに一緒に独立する形で話が進んでいきました笑

このように,僕らは,綿密な打ち合わせを繰り返したわけではなく流れに身を任せた形でしたが,僕はベンチャー・スタートアップ系の知人が多く,石井弁護士はエンタメ・クリエイティブ系の知人が多いため,それぞれの役割分担が明確で,結果としてパートナーとしては最適であったと思います。

石井弁護士とは,経費共同か,収支共同かについてもあまり話をしていません笑。それまで一緒に事件を受任していた経緯から,自然と収支共同という形を採用することになりました。チーム感を出す上では,経費共同より,収支共同の方が適しているように思うので,この形が自分たちには合っていると思います。

僕らは,特に深い話をして,一緒に独立した訳でも,今の事務所形態を選択したわけでもありませんが,それぞれの役割が明確であること,収支共同にした結果,チーム感が作られているというのは,共同事務所をやる上で大切なことだと感じています。

おわり

といったあたりで,episode1はこれにておしまいです。はぁ〜,疲れました。。

次回は,独立に向けてどういう場に行って,どういう人に出会って,誰に相談したかなどをお伝えできればと思います。ちなみに,一番最初に行ったのは,北先生の営業セミナーでしたね。そこで出会ったある営業マンが衝撃的で,今も仲良くしてもらっています笑

参考になったのかどうかわかりませんが,何か聞いてみたいという人はコメントやTwitterのDMか何かで聞いていただけたらと思いますm(_ _)m

episode0はこちら。


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