筆箱から種

朝起きた瞬間から泣いている息子。学校に行きたくない、と渋るのは圧倒的に休み明けだ。気持ちはわかる。わかるし、こないだ参加した学校公開の感じからしても、まあたしかに積極的に行きたいとこではないな。昭和のまま時間が止まっていて、それにも度肝を抜かれた。

なんとかいっしょに登校して、学童終わりに迎えに行くと、案の定けろっとしていた。よかったよかった。

月曜日なのでそのままピアノ教室へ。教室の近くのパン屋さんでりんごパンを買って、店の前のベンチで食べてから教室に入る、というのがルーティンになっている。

それとなく学校のことを聞いてみると、「がっこうになれるまでにじかんがかかるんだよ」とのこと。なるほど。「すいようびかもくようびの3じかんめか4じかんめくらいになれるんだけど」ってそんなにか。慣れたころに1週間が終わってしまうね。

ピアノでは先生とともにホワイトボードの五線に音符を書き始めたら楽しくてしょうがなくなったらしく、今日は30分ずっと書いていた。ピアノ史上最高に楽しそうでびっくりした。ものすごくいい声で「さようなら!」と挨拶をして、「エナジーがプラスされた!!」とめっちゃ元気になってた。よかったよかった。

家に帰っても楽譜を書きたいと言うので、帰り道に楽器屋さんに寄って五線ノートを買った。1冊売りだと赤字になるから5冊まとめてしか売ってない、と申し訳なさそうに言われて、さっきピアノ教室で買えばよかったな、と思ったけど、町の楽器屋さんに潰れてほしくもないのでそのまま買った。飽きずに書いてくれ。

エナジーがプラスされた息子は、帰り道の途中で運動会でやるダンスを披露してくれた。帰宅後はごはんも食べず楽譜の書写に没頭し、明日の時間割もせずに寝た。鉛筆くらい削っといてやるか、と筆箱をあけたら大量の朝顔の種が出てきた。

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