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日記 『覚えていたいこと』

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ふとした時につづる日記です。忘れてしまうことは選べないから、せめて自分が覚えていたい瞬間を書き残すことには、きっと意味がある。
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記事一覧

【日記】 最近の色彩採集

自分が撮った写真を見返していて気づいたのは、僕は物ではなく色に向かってシャッターを切って…

【日記】 もう1年、まだ1年。

小説家として、今日でデビュー1周年。 「もう1年」とも「まだ1年」とも感じる、濃ゆくて、でも…

【日記】 天職じゃなかった

長い期間小説を書いていると、ほぼ毎日のようにサボりたくなる。 天職とは、努力を努力とも思…

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【日記】村上春樹さんと西加奈子さんに挟まれて

何気なくTwitterを見ていたら、思わず「はうっ!」と声が漏れた。 原因は紀伊國屋書店厚別店の…

【日記】 「三刷重版の重み」

先日のこと。 担当編集の池田さんから「三刷!!!!!!」と重版決定の連絡をもらった。 当然…

【日記】 「難しいから選ぶ」

午前中は曇り空。 たまに太陽が顔を出すと、世界が一気に華やいで、心が弾み出す。 こんな時、…

【日記】 「雨と紫陽花」

朝から小雨がぱらつく。 仕事場に向かう途中、紫陽花が雨を受け、本領発揮とばかりに咲き誇っていた。 子どもの頃から紫陽花が好きだ。 雨降りの日も悪くないと思わせてくれるから。 きっと雨の不人気さを見かねて、雨天でこそ輝くことを選んだのではと察する。 仕事場につき、noteに載せる後書きに取りかかる。 テーマは執筆期間中に聴いていた音楽について。 音楽のおかげでデビュー作を書き切ることができたので、感謝を込めて綴る。 途中、執筆の1番苦しい時に聴いていた曲をうっかり再生してし

【日記】 「1週間」

日記を書くようになってちょうど1週間になる。 よかったことは、 記憶の網目が少し細かくな…

【日記】 「ベーグルのような文章」

朝、窓を開けると気持ちのいい風が吹いていた。 出掛けたくなり、自転車に乗って家から少し離…

【日記】 「意識と体の主従関係」

昨日の伊丹弾丸ツアーの興奮からか、夜中に目が覚めた。 頭では「まだ寝ていた方がいい」と認…

【日記】 「書店という居場所」

ふと思い立ち、早朝から新幹線に乗って兵庫県の伊丹へ向かった。 目的地は、以前から訪れたい…

【日記】 「無理をしない」

小説の発売日以降ずっと気を張っていたからか、少し疲れが出てしまい、午前中はゆっくりと家で…

【日記】 「重版出来」

夕食を食べ終わり食器を片付けていたら、デビュー作を担当してくださっている編集者から「重版…

【日記】 「スティルライフ」

ぶらりと立ち寄ったインテリアショップで聴き馴染んだ音楽が流れていた。baobab + haruka nakamuraの「TRAD」。ささやくようなピアノから始まる、僕の中では1日の終わりを慈しむような曲だ。 小説を書く時には、nakamuraさんの曲をよく聴く。というかほぼ毎日何かのアルバムをリピートしている。だからだろうか、放牧的な弦楽器の音色に合わせて、執筆中の記憶が溢れ出し、懐かしくて愛おしい気持ちになった。 立ち尽くし、しばし楽曲に身を委ねたあと、こちらを気にかける