ダイエット・コーク

 「ダイエットコーク」とか、「カロリーオフ」とか「ゼロ」を見ると、豊かさを感じる。 
 海外はほとんど行ったことないけど、途上国にオフはあるんだろうか。ゼロからスタートして、スイッチをオフにするまでには時間がかかる。軌道にのるまでのエネルギーがハンパない。戦後の日本や、子供の頃は「カロリーオフ」なんてなかった。「栄養満点」の方がうけていた。
 
 ちょっと上の先輩は、砂糖やミルク入りの飲み物を選んで買う。甘い、濃いものが美味しいと言う自分の基準を変わらず持っている。「〇〇ひかえめ」は絶対買わない。
 
 私は中学に入った40年以上前、銭湯でポカリスエットに衝撃を受けた。当時100円にさらに20円足さないと買えない。で、飲んでみると水に何かを足した様な物足りなさだった。水に何か足して120円!?それがポカリの始まり。

 あの頃はフルーツ牛乳とかコーヒー牛乳のような、今から考えたら美味しそうな色の飲み物に静かなトキメキを感じていた。なんなら蛍光色の明らかに身体に悪そうな飲み物のほうにギトギトした食指が動いていた。
 
 常識や非常識がコロコロ変わって、境目も混ざり合うし、そのスピードは早くなる。歳をとったからだと、よく言われる。飲み物の好みも。テレビ番組のようにに多様化しているかも知れない。

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