見出し画像

読書月記(2019年6月)

今年の7月初週はだいぶ涼しい。日差しを見ることがほとんどできないような梅雨空だけれど、時たま明るくなった時に慌てて外に散歩に行こうとしても、歩いているうちに雨が降り出してしまうようななんとも言えない日々です。

少し遅れましたが、6月の読書記録。今年は序盤に本を読みすぎたので、今月からはペースダウンしてじっくり本を読むことを心がけています。なので、読み終わった本は2冊だけ。

2冊とも数学で「「集合と位相」をなぜ学ぶのか」、「数学ガール ポアンカレ予想」。

大学で工学系になって有用な数学ばかり勉強することの反動で、数学の基礎論的な部分に対する興味が募っていた時期に、松坂集合位相論をちょこちょこ読んでいたりしたのが集合と位相の本格的な本を読むきっかけでした。しかしながら、当時は純粋数学の考え方がいまいちよく分かっておらず、集合と位相がどのように自分の知っている数学に結び付いてくるのかがよく見えずに、結局のところ目を通した程度で投げ出して論理学に走ったことを覚えています。特に「位相」という概念についてしっかりとした理解ができていなかったのですが、今回読んだ2冊はどちらも位相に対する直観的な理解を持ったうえで形式的な理解への架け橋を作ってくれるようなことが書かれており、非常に勉強になりました。

数学書はどれをとっても今の自分には理解できないことがたくさん書かれているので、自分の無知を見失いそうになった時の道しるべとして、定期的に手に取るようにしています。自分のような素人には表面をなぞることしか(orすら)できない世界だと思いますが、異質な世界に触れる経験として、旅好きの自分には欠かせない分野だと感じています。

とりあえず、再び紙とペンをもって松坂集合位相論に向き合ってみることにします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?