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Sicknote Page.11 兎にも角にも全身検査

一日中検査の日

聞き慣れない言葉「骨(こつ)シンチ」。
消化器内科の先生は知っていたので、医学の世界では当たり前のことなのだろうか。
正確には撮影することを「(骨)シンチグラフィ」、撮影された画像を「(骨)シンチグラフ」というらしいです。レントゲンやCTは放射線を体に当てて撮影するのですが、骨シンチをはじめとした「核医学検査」、「RI(ラジオアイソトープ)検査」というのは、体内に放射性医薬品を投与して、それが発する放射線を撮影するのだそうです。
有名なものだとPET検査。以下の動画がすごくわかりやすいのかなと思います。
参考:代表的な検査について「RI(核医学)検査」(大阪大学医学部附属病院放射線部)国立国際医療研究センター病院

まず受けるのは、肺・縦隔のCT撮影。一応健康診断で肺のレントゲン検査で何も指摘されていないので大丈夫だとは思っているのですが、喫煙者だったのでなにかあるかもなとは思いました。

参考:縦隔腫瘍(日本呼吸器学会)

これはすぐに終わります。終わったら今度は核医学検査室に言って放射性医薬品の注射を打ちます。鉄のようなものに覆われた注射器で普通に注射するだけです。薬が全身に回るのに時間がかかるので、ここではこれで終わり。午後再びきます。
そしてリスケされた日程を聞き外来窓口にいきます。

「お酒は飲めるようになるんですか?」

ここで、追加でいくつか質問しました。
それがこの質問です。
実は前の質問リストに入っていたのですが、聞けなかったのです。なんというか勇気がいるのです。酒もタバコもいわば規制されているもの、健康上影響があるものという一般的な考えがあるじゃないですか。だから「当たり前のこと聞かないで」みたいなことにならないかなと思ったのです。例えば、「タバコは吸えるようになりますか?」という質問は流石にできないなと。
ただ、同じ病気の人の体験談を見ていたり、病院の説明を見ていると、完治すれば飲めるようになるとあったのです。
なので、ちょっと言葉に詰まったのですが、聞いてみました。先生の答えは「もちろん。ある程度は。」でした。「それを目標にがんばれます」と返しはしたものの、結局検査結果や手術結果を見てみないとわかりませんよね。この日から少し考えを変えることにしました。

全身骨シンチ

午後3時半、再び核医学検査室へいきます。その間普通にご飯は食べてもいいそうです。
核医学検査室は基本土足厳禁。スリッパに履き替えます。放射性物質とかを扱っているからでしょうか。
まず尿はいつ出したかを聞かれます。投与した放射性医薬品は膀胱に集まる性質があり、そのままだと正確な検査ができないそうです。「30分前ぐらいにいきました。」「もう一回いっておきましょうか」ということでひり出して来ました。

どんな撮影をするのかというと、専用のCTで時間をかけてゆっくり撮影。20~30分ぐらい。うとうととします。
午後の病院は静かですね。台のサポートしてくれた先生も研修生っぽい感じの先生でした。
ロビーでも隣の医学部から白衣の集団が入ってきたりしてました。

若干予想はしていたのですが、やはり少しお値段しました。保険がきいて2万円ぐらいだったと思います。

#sicknote #がん #腎臓 #精密検査 #転移の可能性 #核医学検査

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