サヨナラ

崩壊して行く世界に
言葉は何の意味も持たない

ありがとうも愛してるも
おはようもおやすみも
すべては過去という暗闇に
放り捨てられてしまう

唯一意味を持ったその言葉は
サヨナラという冷たい響きを持って
二人の間を駆け抜けていく

サヨナラわたしの王国

二人で築きあげた
楽しさや嬉しさ
悲しみや寂しさ
幸福や不幸は

もう何の意味も持たず
灰色に朽ち果てていく

サヨナラ

この言葉は未来へと放り投げられた
たった一つの言葉

きっとまた新しい王国が築かれていく

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