夏の化石
消えゆく星の光は
この季節の終わりを意味している
昨日までの蝉の声は消え
鈴虫が鳴き始めた
夏は終わる
わたしの気持ちを残したまま
あなたに会いたいと
江ノ島の海を眺め
鳴らした鐘の数は
溢れる涙へと変わり
もう夏へ置いていこう
わたしは一人、夏に取り残されたかったけど
もう歩いていこう
あなたを追い求めた
季節はもう過去へと消え去った
カキ氷の氷は溶けて
グラデーションを効かせた
甘い甘い水へと変わる
私の想いも何層ものグラデーションを重ね
この夏の化石へと変わっていくんだ
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