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住所のメモだけが頼りだった。 地図はなく、電話番号もわからない。 もっとも、住所だけで十…
僕の家は五人家族。 お父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、そして僕。 「いい子にしてい…
マサト君という変な大人の知り合いがいて 僕の言う事をちっとも聞いてくれないので 僕は困っ…
オフィスを出ようとしていたら 女子社員のひとりに呼び止められた。 「これ、素敵ね」 彼女…
殴られた記憶がある。 かなり昔の話だが忘れてはいない。 殴られたら誰だって痛い。 誰だっ…
父が台所で料理をしている。 フライパンの上で卵焼きを作り その上に切り揃えたほうれん草…
海岸なのに海は見えないのだった。 大男が大きなオートバイに乗り 砂浜を颯爽と横切ろうとしている。 心配していると、やはり横倒しになった。 水着の女たちの大袈裟な悲鳴が聞こえる。 それからどうなったのか あまり気にせずハンバーグ屋へ入る。 じつは違うのかもしれないが とにかくハンバーグ屋のような店だ。 やや長い行列がレジ前にできている。 私が並んだ列のすぐ手前の男が 隣の列の女と会話をしている。 「それは嘘だろ。絶対に嘘だ」 「だって、こんな辺鄙な海じゃな
夕闇の荒野をひとり くたびれた旅入が歩いていた。 遠く人家の灯りが見える。 頼めば泊めて…
若い頃、煙草を吸いすぎて気持ち悪くなり、 目を閉じて項垂れていたら 幻聴が始まった。 遠い…
真夜中、見知らぬ女が訪れる。 「助けて。退屈のあまり死にそうなの」 なるほど、そんな顔を…
クルマは高速道路を走っていた。 「えっ、なに?」 返事がなかった。 「なんだよ?」 やはり…
意識の底へ沈もうと思う。 潜水艦に乗って 深く深く・・・・ まずハッチをしっかり閉める。 …
ひとり、小学校の砂場で遊んでいた。 砂を寄せ集めて城を作るつもり。 なかなか立派な城がで…
いかがわしい音がホールに鳴り響き、 あやしげな光が舞台を照らし出す。 やがて美女の登場。 「脱げ! 脱げ! 脱げ!」 はやしたてる粗野でわがままな観客たち。 踊りながら一枚一枚 ゆっくりと衣装を脱いでゆく女。 そのなまめかしい姿態、 そのいやらしい表情。 彼女はストリッパー。 脱ぐのが彼女の仕事。 今、最後の一枚になった布を 客席へ投げ捨てたところ。 踊り子の濡れた肌。 けものを連想させる腰の動き。 「もっと脱げ! もっと脱げ!」 男どもの興奮はおさまらない。