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その女の髪には花が飾ってある。 造花ではなく、本物の花。 切り花ではない。 頭に生えている…
あら、なにを期待しているわけ? あんたを喜ばせるつもりなんかなくてよ。 あたしが勝手に喋…
ひとり、炎天下を歩いていた。 地上には夏がのさばっていた。 熱気のために風景は歪んで見え…
山道が途切れてしまった。 それでも藪をかき分けて進んだ。 子どもの頃の記憶だけが頼りだ…
犬が歩いていたので蹴飛ばしてやった。 けが人がいたので傷口をひろげてやった。 いい女がい…
随分前に寝床に入ったのだが 外が騒がしくて眠れない。 「わあ、すごい! すごい!」 近所…
航行しているようだが海ではない。 海よりもっと港や人々から離れた場所。 乗り物はとりあえず「船」と呼んでおこう。 この船は果てしない闇に包まれている。 操縦室と思われる部屋も明るくはない。 私は中央の操縦席に座っている。 どうやら船長の立場にあるらしい。 といっても乗組員は他に一人しかいない。 この船とセットで購入した操縦説明者。 操縦方法がわからない時に説明してくれる。 なかなか端正な容姿の若い女性である。 なぜか抱く気になれない。 奇妙な存在だ。 ところで、
この石碑には見覚えがある。 彫られた文字は違うが、読めないのは同じだ。 根元の苔の生え方…
きっと僕はどうしようもないんだと思う。 わけがわかんなくなるんだ。 たまになんだけどさ。 …