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箱夢の話集 第四集

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2020年10月の記事一覧

【SS】帰りたくないの

その女の髪には花が飾ってある。 造花ではなく、本物の花。 切り花ではない。 頭に生えている…

Tome館長
3年前
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【独白】なんでもない

あら、なにを期待しているわけ? あんたを喜ばせるつもりなんかなくてよ。 あたしが勝手に喋…

Tome館長
3年前
22

【SS】夏の少女

ひとり、炎天下を歩いていた。 地上には夏がのさばっていた。 熱気のために風景は歪んで見え…

Tome館長
3年前
19

【SS】なつかしい泉

山道が途切れてしまった。  それでも藪をかき分けて進んだ。 子どもの頃の記憶だけが頼りだ…

Tome館長
3年前
17

【SS】誰も止めない

犬が歩いていたので蹴飛ばしてやった。 けが人がいたので傷口をひろげてやった。 いい女がい…

Tome館長
3年前
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【SS】空の笑顔

随分前に寝床に入ったのだが  外が騒がしくて眠れない。 「わあ、すごい! すごい!」 近所…

Tome館長
3年前
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【SS】操縦室

航行しているようだが海ではない。 海よりもっと港や人々から離れた場所。 乗り物はとりあえず「船」と呼んでおこう。 この船は果てしない闇に包まれている。 操縦室と思われる部屋も明るくはない。 私は中央の操縦席に座っている。 どうやら船長の立場にあるらしい。 といっても乗組員は他に一人しかいない。 この船とセットで購入した操縦説明者。 操縦方法がわからない時に説明してくれる。 なかなか端正な容姿の若い女性である。 なぜか抱く気になれない。 奇妙な存在だ。 ところで、

【SS】石碑の前

この石碑には見覚えがある。 彫られた文字は違うが、読めないのは同じだ。 根元の苔の生え方…

Tome館長
3年前
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【独白】生存者

きっと僕はどうしようもないんだと思う。 わけがわかんなくなるんだ。 たまになんだけどさ。 …

Tome館長
3年前
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