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夜の児童公園はさびしそう。 遊ぶ子どもの姿はどこにもない。 でも、ブランコが揺れている。 …
とりあえず女になってみる。 もちろん美人。いわゆる女盛り。 化粧なんか邪魔よ、邪魔。素顔…
さあ、過去に戻ったよ。 そろそろ着くからね。 もうかなり移動したよ。 意外だったかな。 …
おれは偽りのクリスチャン。 ここはパイプオルガン鳴り響く教会。 おれは深く頭を垂れ 神に…
その場所へ行くためにはいつも 大きくまわり道をしなければならなかった。 近道をしようと…
悲鳴が聞こえた。 罵声も聞こえてきた。 ああ、またやってる。 私は溜息をつく。 昨日と同じ…
伯父の家で夕食をいただいて、その帰り道。 姉と私と妹、三人で夜道を歩いていた。 父が事故で亡くなり、母は入院していた。 私たちは俯いたまま、黙って歩いた。 濡れたアスファルトに長靴の音が響く。 さっきまで冷たいみぞれが降っていたのだ。 この辺りには街灯が少なくて、怖かった。 坂道が曲がりながら闇の奥へ消えている。 背後で唸る音がして、光が闇を払った。 一台の自動車が近づき、そのまま遠ざかる。 三本の影が伸びて曲がって、すぐに消えた。 ますます闇が深くなったような気
夜、ふと目を覚ますと どこか遠く、かすかに音がする。 場違いな金属の音。 風鈴の音では…
夜、学校の音楽室には近寄れない。 壁に貼られた大作曲家の肖像画が笑うから。 ピアノが勝手…
私たちは並んで夜道を歩いていた。 スポットライトみたいに満月に照らされ 私たちはみんな友…
ピクニックには最高の天気だった。 僕と妹、ふたりで草原を走りまわった。 僕が鬼になって妹…
人影まばらな夕暮れ時の動物園。 閉園時間を知らせる音楽が寂しく流れる。 浮浪者らしき男が…
ある朝、ベッドの上で目覚めると 恋人のからだがふたつになっていた。 双子のようによく似…