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箱夢の詩集 第二集

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詩のようなもの
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#はる

【詩】黒い雪

君がいなければ  僕は光を失う  凍えるほどの  冷たさと寂しさ  真っ暗な冬の夜に  真…

Tome館長
5年前
21

【詩】別れの言い訳

どんなに愛しくても  いつまでも一緒にいられるものではない。 また仮に  いつまでも一緒に…

Tome館長
5年前
24

【詩】初恋

  名も知らぬ ほの白き   その横顔       凛として   淡き恋     淡き夢 …

Tome館長
5年前
30

【詩】無常

確かなものなど  どこにも ありません  さっき それはそこにあったのに  今 それはそこ…

Tome館長
5年前
18

【詩】希望

目覚めにより  形を失いつつあるそれでなく  与えられにより  労せずして得られるそれでも…

Tome館長
5年前
17

【詩】天上の鐘

祝福の鐘の音は 天高く しめやかに生まれ 大地を包み 華やかに降り注ぐ 時が止まり 迷いは…

Tome館長
5年前
20

【詩】凍える指

そのピアノの鍵盤は氷なのだった。 とても冷たいのだった。 ピアニストの指先から熱を奪い  心凍らせる音色、響かせる。 蓋を開けて覗いてみると  銀色の弦が液体窒素に浸されていた。 道理で、寒々しいどころか  冷え冷えとしているわけだ。 ピアノ・コンチェルト「氷河期」序曲。 凍えるように演奏が始まった。 遥かなる氷原の上 聴いているのかいないのか 皇帝ペンギンが一羽だけ じっと黙ったまま直立している。   Frozen fingers The keyboard o

【どどいつ】どどいつ

やめておくれと   その手をのけりゃ        ほんにやめちゃう          い…

Tome館長
5年前
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【詩】雨が降る

君が泣きそうだから  僕は笑いそうになる 僕が笑いそうだから  君は怒りそうになる 君が怒…

Tome館長
5年前
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【詩】猫背の犬

おいら猫舌  猫背の犬    犬歯隠して     猫の目キラリ 三年の恩を  三日で忘れ …

Tome館長
5年前
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ねむい

ねむいよ ねむいよ  ねむ ねむい  まぶたが あかない  ねむ ねむい  ほんとに ねむ…

Tome館長
6年前
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