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箱夢の詩集 第二集

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詩のようなもの
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#コラボ

【詩】モウセンゴケ

つまり 結局のところ  わかり合えない感性の人たちとは  永遠にわかり合えないのだな  と…

Tome館長
5年前
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【語り】つまんないこと

そんなつまんないこと、やりたくないな。 上手下手とか関係ないよ。 第一、面白くもなんとも…

Tome館長
5年前
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【詩】無常

確かなものなど  どこにも ありません  さっき それはそこにあったのに  今 それはそこ…

Tome館長
5年前
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【詩】希望

目覚めにより  形を失いつつあるそれでなく  与えられにより  労せずして得られるそれでも…

Tome館長
5年前
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【論説】買うまでもない

我々は買わされている。 買わなくてもいいものを なし崩し式に買わされている。 たとえば寒…

Tome館長
5年前
20

【詩】そんなもんでねえだでよ

ばから ばから ばからった そんなもんでねえだでよ   ああでもねえ   こうでもねえ く…

Tome館長
5年前
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【詩】ロボ子

アタシはロボ子。 ロボットの女の子。 しかも、試作品。 はっきり特定できないけど  どこか壊れてるみたい。 なかなか期待値に届かないし  最善の手段も見出せない。 なぜか、いつまで経っても  学習深度は浅いまま。 要するに、欠陥品なの。 廃棄処分の寸前よ。 でもね、泣かないわ。 だってアタシ、女の子だけど  れっきとしたロボットなんだもん。 ROBOKO My name is ROBOKO. A robot girl. Moreover, I'm a pro

【詩】凍える指

そのピアノの鍵盤は氷なのだった。 とても冷たいのだった。 ピアニストの指先から熱を奪い  …

Tome館長
5年前
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【詩】水を飲む男

水を飲む男ありけり。 水しか飲まないのである。 当初は馬鹿にされていたものの 次第に大物と…

Tome館長
5年前
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【詩】寝過ごし

わたくしは不思議な世界の中にありまして 集団行動における孤独とでも申しますか 迷い戸惑い寄…

Tome館長
5年前
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荒野の棒

荒野の真ん中に1本の棒が立っている。 蛇口があるわけではないのに散水栓を連想させる。 そ…

Tome館長
5年前
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言の葉

短歌を詠めり。 ただし、内容は忘れた。 時間の逆転がテーマ。 思い出せなくて作るが失敗した…

Tome館長
5年前
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【詩】極楽の雪

それは夢の中で見たようなシーンだった。 実際、ある夢の途中で見たのである。 あまりにも映…

Tome館長
5年前
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【詩】水の物語

うららかな春の 朝早く 裏庭の小池に 気づかれないように そっと近寄り さっと水面を めくってみましたら すっと消えてしまいそうに ささやかな 淡く切ない水の物語が しっとり濡れて にじんだ文字で ひっそり書かれてありました。 それをこっそり 読んでしまった私です。 だから泣いているのです。 A Story of Water Fascinating spring early In the morning In a small pond in the b