アタシはロボ子。
ロボットの女の子。
しかも、試作品。
はっきり特定できないけど
どこか壊れてるみたい。
なかなか期待値に届かないし
最善の手段も見出せない。
なぜか、いつまで経っても
学習深度は浅いまま。
要するに、欠陥品なの。
廃棄処分の寸前よ。
でもね、泣かないわ。
だってアタシ、女の子だけど
れっきとしたロボットなんだもん。
ROBOKO
My name is ROBOKO.
A robot girl.
Moreover, I'm a pro
うららかな春の
朝早く
裏庭の小池に
気づかれないように
そっと近寄り
さっと水面を
めくってみましたら
すっと消えてしまいそうに
ささやかな
淡く切ない水の物語が
しっとり濡れて
にじんだ文字で
ひっそり書かれてありました。
それをこっそり
読んでしまった私です。
だから泣いているのです。
A Story of Water
Fascinating spring early
In the morning
In a small pond in the b