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のらねこ、絶対うまくいく計画をたてたい

僕は今、“自分でもやったことのない、全く新しい挑戦をする”というコンセプトで、カードゲームを作って売る新規ビジネスの設計に挑戦中です。

家族の協力もあり、先週までにゲームのルールが完成しました。
なので、これからいよいよ製造に入ります。

でもその前にやることが。
当然、製造をするからには、スケジュールをつくらないといけないのです。

さて、こういうときの正しいスケジュールとはかくあるべきか――?

いつもお読みいただきありがとうございます。
初めての方、久しぶりの方もとても嬉しいです。
僕は目標管理Webサービス Project Sylphius の開発・運営をしています、TOMCAT HEART の中島です。

ちゃんと計画したはずなのに、最後は全てがなんでもグダグダに終わる。
よもや自分は、グダグダ妖精の生まれ変わりかなんかじゃなかろうか。
そんなふうに計画性のない人間になってしまうのは、生まれつきの素養がないからではありません。

言うまでもなく “目標管理” の技術を習得していないからです。
目標を設定しないでスケジュールを組むから、最終的にワケの分からないことになるのです。

だとすると目標管理とはどうすればいいのか?
この のらねこに何ができる? では、それを皆さんとシェアすべく、僕自身が計画して僕自身でやってきた様々なことを、なるだけ面白く書く趣旨となっています。

現在は “のらクリエイターに何が作れる?” シリーズを連載中です。
僕自身も作ったことがない全く新しいモノづくりに、完全に0の状態から挑戦しています。

シリーズの執筆計画:
(これ以前はバックナンバーに掲載)
9. テストプレイ4
10. テストプレイ5
11. テストプレイ6
12. テストプレイ7
13. テストプレイ8
14. 製造スケジュールの作成(今回)
15. 製造の前準備
(以下続刊)

過去のバックナンバー


1. 基本のスケジュールづくり

今回のプロジェクトには、『ちゃんとビジネスとして成立する挑戦をする』というテーマがあります。
別にホントに仕事でやってるわけじゃないんだけど、仕事でやっている前提で話を進めているのです。

ビジネスで作る以上、同人制作のような思いつきの行き当たりばったりではいけません。
それは今回の挑戦の趣旨に反してしまいます。

だとすると、ビジネスとしてちゃんとしたスケジュールとは何ぞや?

このとき、まず最初にやらないといけないのは、ザックリした概略的なものを作ること。
つまり、最初からいきなり細部を作り込まないことが大事って意味。

ポイントは、

  1. このプロジェクトが完了している状態を思い浮かべる

  2. その状態を作るために、何と何をすれば終わるのか? を考える

この2つ。

この ≪完了状態のビジュアルイメージ≫ を間違えると、スケジュールは変な方向へ突っ走っていくのです。
これはビジネスだけでなく、個人の趣味のスケジュールでも同じですよね。

なので完了状態は正確にイメージしなきゃいけません。
これが今日のがんばりどころ。

今回のプロジェクトでは、お客さんにカードゲームを発送するところまでを、いったんの一区切りとしましょう。

ゲームメーカーが実際にお金儲けをするケースでは、もちろんゲームを発送して終わりではありません。
そっからさらにマネーフローを見直して売り上げを立てたり、カスタマーフィードバックを取得して製品を改良したり、次の広報活動を開始したり、といった作業があります。
が、今回はお金儲けが目的じゃなく、ビジネスフローを作れればそれで作戦成功なので、無事に発送するところがゴールです。

お客さんが喜びさえすれば万事オッケー、といったイメージでしょうか。

だとすると、ゲームを無事に発送し終えるために、僕は何と何をすべきか。
多分こんな↓感じでしょう。

1. カードを製造する
2. 広報活動をする
3. 印刷の発注をする
4. 梱包・発送する

これだけやれば、とりあえずカードの発送は終わらせることができます。

通常、この≪概略スケジュール≫なるものは、常に絶対に “最大でも7つまで” に収まるはずです。
どんな複雑で巨大なプロジェクトでも、です。
もし、概略スケジュールがそもそも7つに収まらないとなると、それはやんないといけないことを複雑に考えすぎている可能性が高いです。

僕の場合、ゲームを作れば終わりですので4つだけ。

この "4." が終わったとき、僕はきっと「いぃぃやったぁ! 今日は酒だー!」とか言って騒いでることでしょう。
もしくは、一番最初の発送先として娘の部屋のドアをノックし、本人にゲームを直接手渡してるかもしれません。

無論、こういう概略スケジュールづくりの最中にも、“やりたいこと”はどんどん浮かんできます。
「カードはオシャレなデザインにしたいなぁ」とか、「デザイナーとの打ち合わせは早めにやんないとなぁ」とか、アイデア自体は浮かんでくるはずです。

でもそういう細かいのを『いきなりスケジュールに組み込むな』ってこと。
そういうのは忘れないようにメモをして、いったん脇に置いておきます。

昔の上司がね、、、
そういう「あ、これもだった、それもだった」ってアイデアをどんどん矢継ぎ早に言い出す人だったことがあってさ、正直操縦スゲー大変だったのよ💦
「いえ、それ今じゃないです」とか指摘すると怒るし。
でもそいつの言うこと全部聞いたらスケジュールぐちゃぐちゃになるし。

2. 2階層目のスケジュールを作る

さてさて。
概略スケジュールができたら、次の作業は割と雑で大丈夫です。

1. カードを製造する
2. 広報活動をする
3. 印刷の発注をする
4. 梱包・発送する

この4つの作業を終わらせるために必要なタスクを、雑多にどんどん足していきます。
先ほど『細かいアイデアはいったん脇に置く』って言ったけど、そいつらもこの段階でどんどん足していって大丈夫です。
順番とかも細かく気にしなくてオーケー。

1. カードを製造する
  * オシャレなデザインについて考える
  * トラブルカードを作る
  * ヒーローカードを作る
  * カードの充実化
  * 説明書の執筆
  * パッケージのデザイン
2. 広報活動をする
  * Makuake でのプロジェクト公開
  * note や X での宣伝
3. 印刷の発注をする
  * 印刷データの作成
  * 印刷会社の人とのやり取りをする
  * 完成品を受け取る
4. 梱包・発送する
  * スポンサーのリストを作る
  * 住所入力
  * 梱包
  * 発送

こんな感じ。
この段階では、巨大な ≪やるかどうかも分からないことリスト≫ を作るのが目的になります。

3. リスクを想定する

で、問題は次。リスク想定。

スケジュールが下手な人は、この ≪リスク想定≫ のステップがザックリ綺麗に抜け落ちてることが多いです。
だってさ、これから色々やっていくうえで、トラブルなく終わるプロジェクトなんてあるかい?

もしくは、リスクは想定してるんだけど全然甘い人も多いです。

たしかにね?
あるよ?
世の中には「なんとかなるっしょ!」でゴー方がいいこともあります。
そこは否定しません。

でもだからって、何でもかんでも行き当たりはダメでしょ?
もちろん、全部カッチリ決めてりゃいいってもんでもないけどさ。

なのでリスク想定で大事なのは、大きいリスクを優先して想定すること
それが大事。

ここで大きいリスクってのは、

  • 人間関係トラブルを起こすリスク

  • 金銭的な損害を起こすリスク

  • 中止の決断が必要になるリスク

のことです。
これは仕事でもプライベートの遊びの計画でも全部同じ。
逆にいえば上記のような大きいトラブルが防ぐことが重要で、小さなトラブルは行き当たりばったりでもいいってこと。

ただし大きなトラブルに備えるからって、物凄い身構えてハリネズミのように完全武装して臨戦態勢でいなきゃいけないかってぇと、それもまた違う。

大きなトラブルとは
“小さなトラブルを見すごす” ことによって起こるものです。

大きなトラブルとは、“常に必ず絶対に” “小さなトラブルを見すごしたから” という理由でしか起こりません。
これは人生の鉄則であり、人類あるかぎり未来永劫ずっと不変です。

この鉄則を信じることができなかったがために、変なところに力を入れすぎて変なトラブルを起こすチームリーダーは、実はけっこう多いんです。
だからプロジェクト管理は、“大きなトラブルにつながる小さなトラブル”をせっせと摘むことが大事。
いわゆるヒヤリハットってヤツね。

大きなトラブルにつながらないものは別に放っとけばいい。
大きなトラブルにつながる恐れのあるものを恐れること。

今回の場合でいうと、こんな感じでしょうかね。

想定リスク1. 娘へのヒーローカードの発注を忘れる

今回、娘が「ヒーローカードの製造はぜひ私に」と立候補してくれてます。
僕が頼んだわけじゃないよ? 本人が自分で言い出したのよ。

僕はすでにそれを了承しているので、カードの製造は娘に発注しなければいけません。
それを忘れてしまうと、娘がガッカリしてしまいます!
父親にとってこれは大きなリスクです!😱

絶対に忘れないようにしないと。

想定リスク2. 娘からカードデザインが上がってこない

ただ、そうはいっても娘はまだまだ若者。
年齢の割に絵は巧いけど、だからってプロとして仕事をしたことがあるわけではなく、仕事人としての責任感だってちゃんとは育っていません。

なので “発注したはいいけど納品されてこない” というトラブルは、当然想定しなければいけません。
これはプロに発注する場合でも同じですよね。

今回の場合は、、、

  • いきなりドサッと任せず細かい単位でお願いする
    (まずは線画を1枚だけお願い、とか)

  • 定期的に進捗報告を聞く

  • どうしても無理そうなら自分が引き取る

こんな感じでいきましょう。

想定リスク3. トラブルカードを十分な枚数が確保できない

今回のゲームにおいて、トラブルカードの枚数はゲームのカナメです。
この枚数がより多い方が、より盛り上がる可能性が高くなります。
ですので十分な枚数を確保しなければいけないんですが、このとき『アイデアがうまく出てこない』というトラブルはありえます。

これを防ぐ方法として、今回は僕が務めている会社の雑談掲示板を利用させてもらおうと思っています。
1日1個、読んだ人がニヤッとするようなアイデアを考えて、それを掲示板に書きこむことにします。

それを毎日繰り返せば、カードの製造が本格化する頃には、十分なアイデア数を確保できているでしょう。

想定リスク4. 広報活動が炎上

ぶっちゃけて言うと、このプロジェクトが炎上する心配はそんなにしてないのですが、、、
そもそも僕、炎上するほどの知名度もないしね。

でもリスクとしては大きいので、念のために想定します。
広報活動の際に書いても いいこと/悪いこと のルールを作って、それを守ることにしましょう。

想定リスク5. 書いた内容が嫌がられる

僕の場合、こっちの方が炎上よりも問題としては大きいです。
広報活動中に人に嫌われてしまうことにより、炎上するまでもなくスッと周囲から人がいなくなってしまう。
可能性でいえば炎上するよりよっぽどありえるでしょう。

ツイートや宣伝記事の頻度を考えて、嫌がられないラインを探ることで対策としたいと思います。

想定リスク6. スポンサーが十分に集まらない

これも可能性の高いトラブルの1つ。
今回、目標額はさほど大きくはないとはいえ、そうはいってもその小さな目標額ですら、今の知名度では達成できる見込みは立ってないのが現状です。
それは分かってるんです。

これに関して僕ができることは2つ。

1つ目は、自己負担を覚悟すること。
そんなことしたらプロジェクト自体は赤字になるけど、まぁ、失敗するよりはいい、と思うしかないでしょう。

それからもう1つは、友達や親戚なんかに声をかけて、それなりの人数を確保すること。
無論、十分なメリットやケアを用意することで、なるだけ喜んでお金を出してもらえるよう取り計らうのも大事でしょうね。

想定リスク7. スポンサーが集まりすぎる

まぁ、、、、
こんな可能性はないかな?🤔
そうだね。ないない😅

仮にあったとしても、印刷会社に発注する枚数を少し増やせばいい。
それによって増える梱包作業の時間は、僕が個人的にがんばれば何とかできるんじゃないかな。

想定リスク8. 作ったカードが印刷会社のフォーマットに合わない

これは、僕がTシャツづくりに凝ってた頃、実際にあったトラブル。
そのままではサイズが合わず発注できないことに、デザインが終わってから気づいたことがあったんよ。
あのときは焦った、、、

印刷会社によって画像データの縦横比が違うことを知らなくてね。

なので今回は、フォーマットをちゃんと事前に調査する工程を入れます。
大した手間じゃないし、これくらいの手間はかけないとね。

想定リスク9. 印刷会社からの納品に想定以上の時間がかかる

これもありえるよね。
まぁ、これは今のうちに調べておけばいいか。

えーとなになに?
印刷会社のページによると、最長でも 9営業日+輸送日数 で届くようだ。
つまり土日も入れても3週間ほど見積もっていれば大丈夫っぽいってこと。

想定リスク10. パッケージとカードのサイズが合わない

これも上記と似たようなものかな。
それぞれ別々に注文するからね。
箱に入れられるカードの枚数も、あらかじめちゃんと調べておかないと。

当然、カードと箱の大きさをちゃんと調べてから注文することも大事。

想定リスク11. パッケージに説明書が入らない

これも実際にありえるリスク。
遅くとも発注までには説明書の印刷を終わらせておかないと。

4. タスクを優先度の高い順に並べる

はい。
てなわけでスケジュールと、そのリスク想定ができました。
あらかじめ作った雑なスケジュールに、リスクを防ぐ工程を追加しました。
次はタスクの順番を優先度順に入れ替えます。

そうすれば ≪ちゃんと実行できる綺麗なスケジュール≫ が出来上がります。

このときポイントは、人間関係が絡むタスクは優先度を上げること。
世の中なんでも、人間関係をないがしろにしていいことなんてないから。
昔から『根回し9割』といいますが、人間関係のタスクはそれだけ大事ってこと。

で、その次に優先するのが『物理的に日数を要するタスク』と『手っ取り早く終わりそうなタスク』。

日数を要するタスクを優先するのは言うまでもないことですが、その次くらいに大事なのは、早く終わりそうなタスクを早めに終わらせてしまうこと。
これは、タスクは1つ終わるごとに「1つ終わった」という実績となり、それがモチベーションアップにつながるからです。

そういったことも考えて、今回のスケジュールはこうなりました。

1. プレストーク・ダイレクトの発注フォーマットを調べる
2. 説明書の内容のレジメ作成
3. ヒーローカードのフォーマットを作る(※オシャレな感じにしたい)
4. 娘にカードを発注する
5. Makuake の一般的な運用フローを調べる
6. トラブルカードのフォーマットを作る(※オシャレな感じにしたい)
7. トラブルカードのアイデアを考案する時間をルーチン化する
8. 広報活動の準備
	1. 広報活動の際に書いてもいいこと/悪いこと のルールづくり
	2. Makuake でのプロジェクトを開始
	3. X での宣伝をルーチン化
	4. Makuake での記事執筆をルーチン化
9. トラブルカードの製造
10. パッケージデザイン
11. 広報活動
	1. 友達に LINE で声をかける
	2. 親戚にお願いしてまわる
11. 説明書の執筆・印刷(コンビニ印刷)
12. 印刷の発注をする
13. スポンサーさん達への返礼を考える
14. (もし必要なら)返礼を作る作業をする
15. 梱包作業
16. 発送先の整理
17. 発送
18. 今回のプロジェクトの反省点をまとめ

無論このスケジュールだって、完成したからには絶対厳守というわけにはいきません
なんでも世の中には、一度決めたスケジュールをあとから調整するのを嫌がる人がいるらしいですね。
が、そもそもスケジュールとは、常に調整し続けないと絶対うまくいかないものです。
ですから状況が変わり次第、どんどん組み替えていかなければいけません。

が、そのためにもまずは取りかかることが第一。
ってなわけで、次週からこれをやっていきます。

とりあえず、、、
来週は 1. ~ 3. くらいまで終わればいいかなぁ。

さ、がんばろ!

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ここまでお読みいただきありがとうございました。
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