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【ハーモニカ仁義】ブルーズバンドでアメリカンバーレスクショーの巻【仲村哲也】

アメリカンバーレスクとは、1930年代から40年代頃がピークだった劇場やナイトクラブなどで人気を博した局部を見せない大人のセクシーダンスショーです。

1960年代頃のブルーズバーレスクショー(ロッティーとTボーンウォーカー
1960年代頃のブルーズバーレスクショー(ロッティーとTボーンウォーカー)


チョッと前から不定期ですが、サンタモニカの繁華街にある老舗ブルーズクラブの企画で、ブルーズバンドの生演奏に乗せたバーレスクショー、題して「アメリカンモンスター」に雇われ出演しています。

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踊り子さん達も一流で、アクロバットなポールダンスや、大きなリングを使った回転ブランコ芸など、訓練された美しいスタイルと技をご披露されています。

リング技、ヴォーカルの人が盛り上げます。

女性客も多く、カップルやドレスアップした人達で賑わいます。
一晩に2回公演で、1回目は9pm、2回目はレイトショーで11pmからです。
LAのローカル誌に取り上げられてからは、月2回のレギュラー出演にまで昇進し、お陰様で毎回大入り袋頂いておりますッ。笑

しかしながら、1セット1時間半は演りますネ。2回目は、2時間以上になる場合も多いです。やはり、お客様あっての我々ですから、皆様に喜んでもらおうと一生懸命です。
構成は、ハーモニカインスト曲で始まり、ヴォーカル曲、そして踊り子さん登場でその後はバンバン入り混じりです。
踊り子さんは常時3名から4名出演します。我々バンドは、ズ~ッとブルーズ演奏シッパナシです。

踊り子さんが決めている時は、ハーモニカソロをヤリ続けてます。


勿論、踊り子さんを盛り上げようと毎回意識的に演奏していますが、自分的に最も大事だなと思うことは、踊り子さんがキメてる時、自分のソロを勝手に終わらせないコトですッ。おしまい。
 
PS : LAにお越しの際は、是非お立ち寄り下さい。

(2022.4 ハーモニカライフ96号に掲載)

仲村哲也 (TEX NAKAMURA)
-Profile-

仲村哲也Newアー写

1980年代始めまで、自己のバンドでエレクトリック・ベースを担当していたが、1950年代のサウンドに取り憑かれ、アップライト・ベースに転向。
1983年に、FENから流れてきたJ ガイルズ・バンドの「ワーマージャマー」に衝撃を受けハモニカを手にする。
妹尾隆一郎氏に師事し基礎のテクニックを収得。その後は、「F.I.H.ハモニカコンテスト」入賞、アポロシアターのアマチュアナイト・チャンピオンシップに出演(日本人初)するなど、数年の間にトップクラスのハーピストとして活躍する。
以後国内でスタジオミュージシャンとして数多くの録音に参加。1992年渡米。
西海岸人気ファンクバンド「WAR」にリーオスカーの後釜として抜擢され、年間平均100本ワールドツアーに13年間参加。Tex NakamuraやWeeping Willow(咽び泣く柳)の名で、現在も米国ロサンゼルスを拠点に幅広い音楽性と美しい音色で活動中。

●オフィシャルWebサイト
http://blueslim.m78.com/nakamura_tetsuya.html