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上手くなるには 〜ジェリーからの手紙〜

1995年に横浜市で開催された国際ハーモニカフェスティバルに憧れのハーモニーキャッツのジェリー・ムラッドさんは来日されなかったので、会いたかった想いを私は手紙に託すことにしました。
彼らのレパートリーの多くを演奏した、オジョイメイのテープも入れて。

予想外に返事はすぐにやって来ました!「昨日、あなたからの手紙が届きました。」と始まる手紙の中で、とても褒めてくれて、CDや楽譜も同封して、こんな言葉を贈ってくれました。

「あなたの努力によってもたらされた現在の成功に対して、心から敬意を表します。でも、結局大切なのは、練習!練習!練習!練習!です。最も役立つアドバイスとして、この言葉を贈ります。どんなに上手くなったとしても、練習をやめていいほど上手くなることはありません!」

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どんな名手でも日々の練習の積み重ねが大事だと教えてくれたジェリーからの手紙は、私の宝物です。

今、伯父は85歳となり、29年目のオジョイメイもいつまでできるかわかりませんが、日々の練習を大切にもう少しがんばりたいと思っています。

70歳頃、ジェリー晩年の演奏ですが、聴衆を楽しませようとする気持ちの溢れた演奏をどうぞお楽しみください。
(セレソローサ 1989年アメリカのハーモニカ大会での演奏)

(2021.4ハーモニカライフ92号に掲載)


吉田俊輔
-Profile-

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伯父と甥と姪のハーモニカアンサンブル「オジョイメイ・トリオ」のバスハーモニカ奏者であり、コンサートの企画、構成を担当。
老若男女問わずに誰もが楽しめるステージで、ハーモニカの魅力を伝えている。日本で開催されたハーモニカの国際大会では裏方を務め、海外のプレイヤーとの交流も深い。
コンサート情報を始め、ハーモニカに関するご質問は、何でもお気軽にどうぞ!
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