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ハーモニカライフ Web版

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『ハーモニカライフ・Web版』は、トンボ・ファミリークラブの季刊誌『ハーモニカライフ』内のコラムにWebオンリーのコーナーを追加してお届けいたします。 読者投稿コーナーも募集して…
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#楽しいアンサンブル

【コラム】新アンサンブル結成、最初にやること【ハーモニカ】

新アンサンブル結成、最初にやること、それは、グループ名を決めることではないでしょうか。 メンバーでいろいろ意見を出し合いながら気に入った名前を考えるのは、結成時にしか味わえない楽しみかと思います。 私達の場合、なかなか気に入った名前が思いつかずに、結局は伯父・甥・姪のトリオだから〝オジョイメイ〟トリオという、なんとも安易な⁈新語を作りましたが、遊び心もあって良かったかな…と思っています。(^^) 珍しい命名の形では、長い歴史を受け継いできた「京都ハーモニカクヮルテット」とい

【コラム】誰もが一度は吹いたことがある楽器【ハーモニカ】

前回、2人以上いればアンサンブルですよ!…との話を書きましたが、今回は大人数のアンサンブルのお話です。 音が出しやすく、廉価で、「誰もが一度は吹いたことがある楽器」と言われてきたハーモニカは、大勢でのアンサンブル(バンド)でも親しまれてきました。 古くは、昨年の朝ドラ「エール」のモデル、作曲家の古関裕而さんが活躍していた福島ハーモニカ・ソサィティーは、大正11(1922)年に創設されており、大正、昭和と活躍された人気ハーモニカ奏者の川口章吾さんや宮田東峰さんもハーモニカバン

【コラム】何人いたら、アンサンブル?【ハーモニカ】

〝楽しいアンサンブル〟とのタイトルで、毎号自由気ままな文章を書かせていただいておりますこのコーナー、そもそも何人いたら「アンサンブル」というのでしょうか⁈… 答えは、2人以上です! 音楽用語のアンサンブルとは、2人以上が同時に演奏すること…なので、楽器を使う合奏や重奏だけでなく、楽器を使わない合唱や重唱でもいいですし、両方含まれてもいいわけです。 独奏中心にハーモニカを楽しまれている方の中には「1人で気ままに吹くのが好きなので、アンサンブルはどうも…」という方もいらっし

〝上手・下手〟より大切なもの

コロナ禍の今はコンサートがなかなか開催できずに残念ですが、様々なアンサンブルが出演する合同発表会的なコンサートを観に行くと、とても印象的なグループに出会うことがあります。演奏の〝上手・下手〟ではなく、選曲だったり、衣装だったり、雰囲気だったり…。そんなグループに共通しているのは、皆さんが心から楽しんでいて、他のグループにはない〝何か〟があること。アンサンブルはみんなで作るものですから、力を合わせて、ぜひ〝唯一無二〟の魅力を作っていただけたらと思います。 衣装作りも、楽しみの

上手くなるには 〜ジェリーからの手紙〜

1995年に横浜市で開催された国際ハーモニカフェスティバルに憧れのハーモニーキャッツのジェリー・ムラッドさんは来日されなかったので、会いたかった想いを私は手紙に託すことにしました。 彼らのレパートリーの多くを演奏した、オジョイメイのテープも入れて。 予想外に返事はすぐにやって来ました!「昨日、あなたからの手紙が届きました。」と始まる手紙の中で、とても褒めてくれて、CDや楽譜も同封して、こんな言葉を贈ってくれました。 「あなたの努力によってもたらされた現在の成功に対して、心

ジェリー・ムラッド「ハーモニーキャッツ」

今から30年前、20歳の時にハーモニカを始めた時、大矢おじちゃんは私に新しいバスハーモニカと1本のカセットテープをくれて、こう言いました。 「こういう風に吹けばいいから!」 それがジェリー・ムラッドさん率いるハーモニーキャッツでした。 最初に聴いた時、とてもハーモニカ三重奏とは思えなかったです。 でも、こんなの無理でしょ!と思うよりも、こんな演奏ができるんだ!という感動のほうが強かったから、がんばれたんだと思います。 伯父に言われたとおり、繰り返しそのテープを聴いて、2

楽しい、アンサンブル!

吉田俊輔の『楽しいアンサンブル』 第2回 楽しい、アンサンブル! 今号(誌面90号)から〝アンサンブルの楽しさ〟を独断と偏見で⁈お伝えしながら、関連するYouTube動画をご紹介しますので、気軽にお楽しみいただけたら幸いです。(^^) 伯父(おじ)、甥(おい)、姪(めい)のハーモニカ三重奏、オジョイメイ・トリオで1992年のデビュー以来、様々な所で演奏させていただき、誰でも気軽に楽しめるハーモニカの魅力を伝えて、興味を持ってもらえるように、楽しい演奏を心がけております。

ハーモニカ・アンサンブルは楽しい!

吉田俊輔の『楽しいアンサンブル』 第1回 ハーモニカ・アンサンブルは楽しい! 伯父(おじ)、甥(おい)、姪(めい)のハーモニカ三重奏、オジョイメイ・トリオとしてデビューしてから27年が経ち、学生だった私といとこの津田佳世子は40歳を超え、伯父の大矢博文“大先生”は84歳となりました。 伯父は、10代の頃からアメリカのジェリー・ムラッドさん率いるハーモニーキャッツに憧れていて、いつかああいう演奏をしたい…と、自分の意のままに操りやすい甥っ子と姪っ子は、見事に手懐けられたので