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反戦歌は知らない 「孤独のロック」

孤独のロック  反戦歌は知らない
以前造った作詞)

やけに暑いその国で
異国の少年は 黒光りする肌で
彼のギターに耳傾けていた
忘れてしまったマザーの声を 
聴いているかのようだった

彼に 反戦歌はなく
女たちの嬌声を浴びるバラードと
男を陽気にさせるロックだけ
その国の子供に 接するほどに
彼はどんどん 孤独になった

銃後の おかげで少年は
傷一つない体で いられたけれど
泣くを知らない チャイルドだった
戦火の中で 戦った人より
深く心が 傷ついていたから

彼は 神意におびえながら 
やさしさあふれる ロック求め祈った
ああ だれか 私に愛の歌を教えておくれ
ああ だれか 私にこの子らを慰める
ロックンロールを歌っておくれ


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