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特別 私の脚本 1

 

花は明日咲く  (失意の青年が行く場所は) 


   
和也 
和也の祖母
見知らぬ女性
  
真琴(和也の三年恋人)  
真琴の母
見知らぬ男性

 和也は、三年恋人の真琴の家を初めて訪れた。
ここ数か月、和也の仕事の都合で、週一度、数十分しか会えていなかったが、二人の心は通じていると思い込んでいたから、結婚の許しを得るつもりだった。
、だが、真琴の母は、
「真琴は可愛がられて育っていますから、ご両親を知らずにお育ちになったとお聞きするあなたとは縁が無いと思いますよ」
真琴の母はやんわり断りを言った。

和也は母の言葉に、なんとなくうなづいている真琴が意外だったが、それ以上に、両親のことを言われて傷ついた。


「はい。承知しています。公園で知り合った妙おばあちゃんが生前、
墓地は買ってあって、、とおっしゃってたものですから一年前から墓参に来ていたのですが、場所がわからなくて」
「ああ、すいません。墓石を建てられたのは半年前ですから」
「そうでしたね。明日は確か一周忌ですよね。でも明日は会社があるものですから」
「あっ、そうでした。明日は命日です」 続く


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