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2022年2月の読書録

読了

社会

・差別はたいてい悪意のない人がする(キムジヘ)
1月の読書録で書きました、「多様性の化学」が読んでピンとこなかったのでそれがなぜなのか知りたくて読みました。

当初は日々の生活の中で感じることや起きる事象に対して、差別という言葉で説明すべきなのか、その他の考え方があるのか、断定できずにいることを違和感と称して読み始め、
最終的には自分自身が違和感を感じていないトピックにこそ悪意のない差別がある、と省みることになりました。

あちこちにある社会の原理原則、構造に対しての「社会はそういうもの」という理解が事実なのか固定概念なのか、それすらも解釈の一部なんだと。
私にとってはリトマス紙のような本だなと思います。
これも何度も読み返したい本です。

ビジネス

・起業のファイナンス(磯崎哲也)
2月は所属している株式会社iCAREでシリーズEの資金調達がありました。

いざ中の人間として迎えると、一般論を超える理解はあんまりないなと痛感し、シリーズEの意味するところは?何が評価されたのか?19億円ってどんくらい?そもそもどう評価するの?って感じで、そもそもベンチャーファイナンスについてベース知識を付けたいな〜と思い読み始めました。

目的は達成できていませんが、「創業時の洋太さんはこんな感じだったのかな…」という感じで今の組織より若い状態に思いを馳せながら読んだりしました。
正直まだ読み通すには未熟だったので、いつかきっと実にできるようにリベンジを誓った本でした。(むずい)

・感情は、すぐに脳をジャックする(佐渡島庸平)

以前こちらのnoteで「怒り」について書きました。
他人からの印象として感情的ともクールとも形容される私ですが、「感情」が好きです。感情的な人も。

どちらかというと感情に目を向けたい私ですがとりわけ会社など集団生活の中では進める場面ではうまくコントロールした方が何かとスムーズなのかなと思っている節があります。(できているかは別として…)

この本では展開されるトークの大枠に大変共感しつつ、「プルチックの感情の輪」をベースに感情のバラエティに富んだ様子と、感情をコントロールすることと押し殺したり無視することの違いが勉強になります。
感情的である、というのは次々に浮かぶ感情をどんな種類なのか、どんな強さなのかをより解像度高く鮮明に理解し、時には伝えられること。なのかなというのが私の理解です。

この本を読んでから、歴史映画(特に戦争など)を見ている時、そういえば自分が何を感じているかよくわからないことが多いなと思います。あと勉強してる時とか…粛々と何かしてる時に「今どういう感情?」となることが増えました。なんだろう。

・プロダクトマネジメント ―ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける(Melissa Perri )

2月はほとんどここに向けて時間を費やしていました。
中身ももちろん良いんですが、この本に至るまでの過程に学びがあるので自分用として経緯を書きます。

(1)
先月読んだ「寝ながら学べる構造主義(内田樹)」の中でバルトの「作者の死」について触れる章があるんですが、対義にあるものとしてLinux OSとリナスさんが引用されています。
哲学思想と今日のインターネット(なのかな)のコンセプトの共通項として語ることにすごく興味を惹かれました。ハイパーテキストとテクストなど。

そこはかとない、なんとも言えない伏線っぽさを感じると同時にそこにうまく弊社のCTOのおぎじゅんさんの頭の引き出しからヒントが与えられて、インターネットの起こりや社内のエンジニアの皆さんが日々向き合ってるものに好奇心が狩られ、論文「As we may think」、映画「イミテーションゲーム」「the social network」初心者でもとっつきやすいものを読み漁る日々を過ごしました。

(2)
そんな時にちょうど社内でPO/PdM/PMMなどプロダクト関係の役割を再編成する動きが持ち上がり(現在進行形)、
参考文献として「チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計(マシュー・スケルトン,他)」(は、難しくて全然読めなかったのですが)を読むための知識としてまたヒントを出してもらい基本用語を調べていました。

字の汚さと中身の初心者感ついてはご愛嬌

(結末)
この一連の学習がとても良くて、そもそも何が起きているのか?なぜ(なにが)始まったのか?というざっくりした部分から、価値を届けるために最適化し始めた開発手法の数々、その目的の一端を理解することで結果的に「プロダクトマネジメント」の意義や役割にたどり着きました。

長くなるので本の感想は省略しますが、とにかく実践の手助け、あるいはプロダクト主導組織を目指すチームでの共通言語としたい本です。

途中

先月読み途中のものがいくつかあったんですが、機を逃すと手が伸びなくなるので一旦忘れて、新しく気になった本を気にせず読み始めようというスタイルになりました。

・チームトポロジー
・GREAT BOSS
・アーキテクト思考
・実力も運のうち

読みたい

メモ

・先月は10冊ペースでしたが、2月の読了は4冊でした。難易度が高い本と格闘したなあという記憶です。

・読んだ当時を振り返って書くと、当時の印象そのままではなく、今の自分起点での振り返りになって若干感想が変化してしまうことに気がつきました。こまめに残していきたい。

・日常的に知識や学びを吸収し、いろんなシーンに直面し、考える一方で、その出力の仕方はあまり饒舌じゃない自覚があります。(長い話は得意)がんばろう。


最後に雑感

形式に限らず、今まさに「ロシア」「ウクライナ」に言及することの難しさを感じつつ、日々キャッチする多様な情報をどう扱うか悩ましいタイミングでした。2022年2月。

とはいえ、今ある結果だけで考えると、第二次世界大戦後に平和を求めて構築してきた社会のあり方が失敗していると、言い切ってしまうのは本当に怖いけどそういうことなのでは?と考えてしまいます。

本当に雑な言い方をすると、「なんとなく世界が以前よりは良い方向に向かってる感」みたいな雰囲気の中で、世の中のSDGs関連の経済活動も含めてインパクトにこだわっていなかった結果じゃないのか、といった感覚があります。

本当に社会に必要な変化に頭を絞り、その状態を目指すことに対して、「そこまでしなくても社会は回るのかも?」と曖昧に解を出していましたが、きっとそうじゃないし、より良い社会を考えることに「意識が高い」と言い捨ててしまう世界はきっと平和だったんだろうなと思います。

自分がこの雑感をnoteの端っこで呟くことで誰も助かりはしないのですが、世界を便利に発展させてきた社会システムや技術、平和を追求してきた活動と、結果今ある社会に対して、どんな軌道修正が必要なのかを真摯に考えたいです。

おわり


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