隔世遺伝

息子は私と違って理系っぽい。
学童では工作王というニックネームをつけられているくらいだ。
そのいっぽう、私はかなりの文系であり、手先が不器用、かつ方向音痴であり立体が頭の中に描けない。

ちなみに、私の父は国立大学の建築学科を出た理系であり、隔世遺伝して息子にその資質が受け継がれたような気がする。

考えてみれば隔世遺伝というのは、現代では見えづらくなっているが、古来より続く「生き抜くための術」だといえるのではないか?

仮に息子が私と似たような資質であれば、家族という単位でみると、訪れる危機を乗り越えられないような気がする。

自分の父と協力していた物事を、その父が亡くなった頃に、息子と協働できるようになる、この、連綿。DNAというのは恐ろしく考え抜かれている。

ついでに言えば、惹かれる異性というのは、自分とは異なる資質を持っている人であることが多い。

まるで違いすぎても共通項がなくカップル成立とはならないだろうが、同じ過ぎたとしても、一緒に居て全然面白くない。

ちょうどいいバランスを保ち、なおかつ見た目もタイプだというのは奇跡に近い気がする。

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