230729 何色
甲斐田のオリジナル曲『何色』のMVが公開されたよ。
この曲が配信された時はまだファンになりたてで、「こんな急に新曲発表される界隈なの!?」ってめちゃくちゃびっくりした覚えがあるな。
私はあまり聞いていなかった。あまりに綺麗な曲だから。
私は朝の通勤時間とかに片手間に音楽を聴くんだけど、この『何色』は、私の目に映る景色そのものの色を変えちゃうくらいの威力のある曲な気がして。
もっとこの曲を受け入れられる余裕のある時に聞こうと思った。
あまりに綺麗な曲だから、端的に言えば少し苦手だった。
MV公開についても、あまり「わーい!」みたいなテンションじゃなかった。
MVを見たらこの曲に向き合わなくちゃいけなくなるから。
だから、見るのを迷っていた。
今日は本当に何もしない日で、ごろごろしてごはんたべてYoutube見て寝るというのを4セットくらい繰り返したら、日が暮れて行った。
甲斐田の昔の切り抜き動画を見ていたら、MVの公開時間を1分か2分過ぎていた。
まぁ、見るか。と思った
プレミア公開で、曲の2番から聞くかたちになった。
この曲を聞いていると、心の裏側の方がざわざわする感じがした。
私の胸の中に、木でできたハート型の立体物が入っているとして、それの他人から目視できる面じゃない、影になっている面を触られているような気がした。
私も心の中にこんなところがあると知らなかった場所がざわざわする。
歌詞をよく読んで、きれいなアニメにちょっと気恥ずかしくなって、曲が終わった時に「私は寂しいのだ」と気づいた。
泣いちゃった。
私は自分が寂しいと思っていることを知らなかったけど、「私は寂しい」と気づいただけで泣けるくらいにはそう思っているという事だ。
私は自分に自信が持てるようになっているし、
自分がどうにかできるとも思っているし、
誰かがどうこうとかそういう話じゃなく、
他人の介入を許さない心の中で、私は寂しいらしかった。
立派な人間になりたいし、人を助けたい気持ちもあるし。
でもそのための努力を惜しまないかと言われたらそうではないし、そんな自分がイヤかと言われたらそんな事もないし。
自分の事をある程度、しょうもないけど良い奴だよ、と言える関係性を自分と築けていると思うんだけど。
でも、心の一部で、私は私にすごく否定されていて、それが寂しいのかもしれない。
その代わりに他人に受け入れられる事を求めていたのかもしれない。
マスターオブスキルの感想で、あむむん(甲斐田が吹き替えをしたキャラクター、暗無天日くんの事)に「リーダーとしてはチームにあなたがいなきゃ勝てないと言いたいが、あむむん自身がそれを信じられていないから、その声があむむんに届かない」と書いた。
それは私自身の事だったのかもしれないね。
『何色』と問いかける歌詞が、何色でも良いという肯定も包み込んでいる。
赤でも青でも黒でもない、何色でも良いのだと自分に許すことで、初めて見る事のできる色や美しさがある。
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