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波物語は本当に悪かったのだろうか

こんにちは、デカントです。

 今日は、昨今話題になっている「NAMIMONOGATARI2021」について書いていこうと思います。


 この「NAMIMONOGATARI2021」については、コロナ禍においてもソーシャルディスタンスを保たず過密な状態でライブを行い、かつ酒類の提供も行っていました。その結果、その運営や出演アーティストに非難が殺到しています。

しかし、本当に彼らの行いが”悪”だったのでしょうか?


私はそうは思いません。

 なぜなら、彼らにはそうせざるを得ない理由があると考えられるからです。

 例えば、食っていく為のお金がなかったり、親族がコロナに掛かってしまいその医療費を払わければいけなくなってしまったなど、理由は様々でしょうが、とにかく、コロナウイルスに感染するリスクを背負ってでも"そうせざるを得ない理由"があったからと考えられます。

 さらに、出演者の中には上からの命令で断れなかったという人もいるでしょう。「そんなの断ってしまえばいいじゃないか」と思う方もいるかもしれません。ですが、そうも簡単に行かないのは皆さんが一番わかっているかと思われます。
 この現代社会において、オンラインで済ませればいい仕事であっても、わざわざ出社して仕事を行っている人がどれほどいるでしょうか?あなたはその人たちに「そんなの断ってしまえばいいじゃないか?」と言って回りますか?もしそう言って断った場合には、きっと言われた人たちはクビになってしまうでしょう。そうなった時にあなたはその責任を持てますか?と言う話だと私は考えています。

 これは、運営やアーティストに限らず、照明の人や舞台施工の会社、ポスター制作会社などにも同じ様に言える事だと思います。
 ましてや、このコロナ禍で野外ライブなどが少なくなってしまった昨今において、その人たちとっては仕事がなかったと思われるので、仕方がないと私は考えます。

 こうやって言っていると、「それなら、そんな仕事なんて辞めてしまって、他の会社に転職すればいい」という考えが出てくるかもしれません。
 しかし、そうもいかないのです。
 このコロナ禍において仕事が減っているのはどこも同じような状況です。ですので、その分仕事が無くなってしまった人が多くいる訳であって、自ずと転職をしている人が増えてくる訳です。その中で、仕事が見つからずお金がもらえないと言うリスクを犯すのであれば、その仕事を辞めずに続けた方がローリスクだと考えられます。だから、仕事を辞められないのかと私は思います。

 では、アーティストや裏方の人たちは仕方なかったとして、あれほど密になるまで参加者を集めて良かったのでしょうか?参加者たちは"悪"だったのでしょうか?

 私はあの人たちも仕方なかったと考えられます。
 普通に考えれば、「あれほど密になるまで参加するのはおかしい」と考えますよね?
 しかし、アーティストや裏方目線で考えると、そうは思えません。せっかくライブを開いたのに、参加者が0人だったとすると、アーティストや裏方たちは儲けが出ない所か、むしろ赤字になってしまいます。そう考えていったら、赤字になるよりかは、来てもらった方が良かったのではないかと思います。

 つまり、そうやって"リスクを背負ってでも開催せざるを得なかった"と考えると、そこまで批判はできないんじゃないかなと思います。

 まぁ、リスクを負っている訳ですから、市から怒られるのは当然の結果だったのでしょうが、それでも、アーティストをむやみに批判するのはどうだったのかなと思いました。

 そんなこんなで今回はここで筆を擱きたいと思います。

 またどこかでお会いしましょう。

(追記)

こんな事を書いておいて何なんですけど、コロナウイルスについては様々な事が憶測が飛び交っていたり、デマが流れたりしていますので、しっかりと適切な判断を行い、注意しながら行動しましょう。



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