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時に他人のアドバイスが重く伸し掛かる

 少し前のこと。恋人が悩んでいたので、電話で話を聞いた。彼は落ち込んでいて、気持ちを言葉にするのに時間がかかり、しばらくすすり泣きだけが電話から聞こえてきた。心配でしようがなくなった。

 待つのが我慢できなくなって、私から話し始めることにした。とは言うものの、何を言えばいいのか分からなくて…
困りに困って、4つも年下の私が、アドバイスじみたことを言ってしまった。それが喧嘩を招いて、しかも、後から聞いてみると、私のアドバイスが始まったせいで、余計話しづらくなったという。

 アドバイスをする方は、「かるーく聞いてよ、受け流してもらってもいいよ」くらいに考えていても、受ける側はそうではない。精神状態や置かれた状況によっては、アドバイスが重く伸し掛かる時もある。

 岸田奈美ちゃんがNoteでアドバイスの話をしてた。「アドバイスが山のように来る。ありがたい気持ちではいるのだけど、それを対処するにも体力がいる。そんなこと散々試してみたよ、それでもだめだったんだよ…と思ってしまう。」とこぼしていた。(有料だからこのくらいしか説明できないけど)

 悩んでいる当の本人は、自分なりに抜け道を探している。はたから見ると、ばたばたしているようにしか見えなくても、いろいろ考えてる。
考えを巡らせて、のたうちまわって、ばたばたした結果、「こんなことがあったの、、、!」と誰かに話を聞いてもらいたいのだ。
旅行から帰ってきた時のあの感覚と似ている。お母さんに大量の思い出話を聞かせたい時と同じ感覚な気がする。聞いてもらえればよくて、アドバイスを求めているわけではないんだよね。

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