対策法がないと言われる自然気胸の対策を調べたり考えたりしてみる。
気胸とは肺が破れて呼吸が苦しくなる病気のことです。基本情報をすっ飛ばしているので気胸そのものを知らない方はよければ軽く調べてください。
あと言うまでもないですが、この記事は専門的な知識や技能を持たない一般人が書いたものなので信憑性は高くないものとして考えてください。
私の置かれた状況
※自分語りなので読まなくていいです。
私は2022年の6月末に自然気胸を発症してしまいました。
当時の私は授業やバイトにそれなりに入って、2つのサークルを兼部かつ、入ったばかりの軽音サークルの方では代表を務めて…といった風に、私立文系の大学生の割にはちょっと忙しいかなぐらいの生活をしていました。
そんな中、両サークルの活動が色々と忙しくなったタイミングでゼミのレポート発表が重なり、あまり寝れない時期が続いてしまいました。そしてある日バイトに向かう途中、背中にズキッと痛みが走ったのです。
最初は筋肉痛か何かと思ってそれを無視し、バイト先に着いてから20分程レジ打ちをしていたのですが、そのうち立っていられないほど息が苦しくなったので、心配した店長からもう帰っていいよという許可をもらいました。歩くこともままならなかった私は(土日だったので)そのまま両親に助けを求めて、バイト先から緊急で家の近所にある大きな病院に連れて行ってもらいました。
そして私の息苦しさの正体が左肺の肺気胸だったという話になるのですが、ここから簡単に経緯を説明すると、1回目(今回)は胸腔ドレーンの処置のみを行い1週間入院。そしてそれから1か月後、バイト先の品出し中に再発して、今度は胸腔鏡手術を受けました。
しかし気胸の原因となる明確な証拠が見つからず、肺の左側面と上部に暫定的な処置を行ってもらい、それから数日入院して退院しました(ちなみにその後院内でもらったコロナで寝込みました)。
その後、夏休みに入るのですが、生活サイクルが乱れたタイミングで、友達と遊んでいる最中に3度目の発症。しかしこの時は軽微な虚脱で済んでいたので入院はなし。経過観察に留まりました。
それからも今年の2月と5月に息苦しくなりましたが、どちらもレントゲンに異常が無かったため気胸の診断はなしという感じで、自分だけが再発を感じ取っているという具合になります。
気胸の再発率について
気胸の入院中、暇だった私はGoogleやAsk Doctorsといった有料サイトで気胸の再発率や原因、対策について調べてみました。インターネット上で閲覧できる論文もいくつか見てみましたが、結局これといった具体的な対応策を見つけるには至りませんでした。
しかし、気胸の再発率についてはいくつか情報が見つかったので自分なりにまとめてみようと思います。
気胸の再発率をネットで調べると大体3~5割という結果が出ます。しかし、それが何回目の発症であるか、年齢はいくつか、発症時に喫煙者であったかどうか等の様々な要因が関わっていることが分かりました。細かい数値はサイトや論文により様々なので数値は用いずに簡単に説明します。
回数について。どちらの条件でも胸腔鏡手術や開胸手術を行っていない場合の条件で、発症した回数が「1回の時に2回目が起きる確率」よりも「2回の時、3回目が起きる確率」の方が格段に大きくなります。
年齢について。これは単純で、若い人の方が再発率が高くなります。
喫煙の有無について。論文によると「発症者の割合は喫煙者の方が多いが、喫煙者が禁煙をすると再発率は非常に下がる」ということでした。つまり逆に言ってしまえば、「非喫煙者の自然気胸発症者の再発率は発症者全体の再発率よりも高い」可能性が高いということです。下の論文によると、非喫煙者における気胸の再発率は半数を超えるとのことです。
つまり、私のように「年齢が若く、非喫煙者で、かつ手術をしないまま再発してしまった(私は一回胸腔鏡手術をしたのに再発した経緯はあるが)」人は3~5割といった額面より高い確率で再発するということです。悲しい。
ちなみに、これは気胸仲間の友人から話を聞いた中で勝手に思ったことなのですが、初発時の気胸の程度が重い人ほど再発率が高い気がします。
気胸の対策を考える(Level.1)
※ここでは何か特別なことを書いている訳ではないので忙しい方は飛ばしてもらって大丈夫です。結論、規則正しい生活が大事ということです。
最初に私自身の経験から気胸の原因を推測します。やはり1番の原因と考えられるのは睡眠の不足と寝る時間の遅れです。私は漫然とインターネットを見るのが大好きなので、気を抜くと寝る時間がすぐに2時とか3時とかになっちゃいます。
「人によって違う"クロノタイプ”があるから一概に遅寝がダメな訳じゃない」みたいな論も聞いたことありますが、そもそも2時就寝が合うクロノタイプなんて存在しなかったので、みんな遅くとも24時には寝るべきなんだろうね…
もう1つの原因としてストレスやプレッシャーが考えられます。私が気胸になるタイミングはいつもサークルのイベントの直前に近い時期だったり、就活で根を詰めていたタイミングでした。
インターネットで「気胸 原因」と調べると、この2つがよく挙げられてもいるので、やはりそういうことなんだろうと思います。よって、気胸の基本的な対策としては規則正しい生活と十分に睡眠をとるべきだということです。(あと当然ですが、重いものを持つ時「いきむ」ことや、カラオケで歌いまくるなど、肺に負担をかける行為は気胸のリスクがとても高いです。)
気胸の対策を考える(Level.2)
ここからは自分自身の感覚であったり、ネットの情報の中でも医師の発信した情報ではないものを混ぜて考えを進めてゆくので、情報の信憑性はあまり高くありません。
気胸の対策法をネットで調べると、YouTube上にいくつか情報を発信している方がいたのでそれをいくつか共有します。
気胸の原因こういうことじゃね?〈動画⓪〉
瘦せ型の男は肺に偏った負荷がかかりやすいから気胸になりやすいとのことです。単純に筋肉量増やして太るのも対策として良さそう。明快で分かりやすかったのですが言葉が辛辣でつらい。確かに自分、もやし男ですが。
血行を良くする。姿勢を良くする。〈動画①〉・〈動画②〉
どちらも似たようなこと言ってます。動画⓪の理論とも矛盾しないと思います。
後頭部の首の付け根と、鎖骨をほぐす。〈動画③〉
どちらも実際ほぐしてみると、首肩回りが柔らかくなって呼吸がしやすくなった気がします。
結論
ここまでの情報と自分の経験から結論を出すと、まず、自然気胸の大きな要因①としての生活習慣の乱れやストレスは、単純に肺の強度に関わるのではないかと思います。なんか睡眠足りてない日って肌が弱くなっている感覚ありませんか?
そして要因②としての、「首肩回りが凝り固まった、猫背な状態での呼吸」が、肺への負担の偏りを生んでしまい、発症に至るということなのではないでしょうか。
つまり私たちができる対策は「①規則正しく生活して、睡眠時間を十分にとり、肺や精神に過度なストレスを掛けないようにする」、「②首や肩をほぐして、猫背にならないように生活する」ことではないでしょうか。
もっと言うと、私のような「若年の痩せ型男性かつ非喫煙者」で、なおかつ副胸腔手術・開胸手術を行っていない発症者の方は、何も対策を講じない限り必ず再発するものだと考えて、是非とも上の対策法を実施するべきだと思います。
私は夜更かししながら漫然とインターネットを見るのが好きなので、ちょっと他人に偉そうなことを言えないんですけどね…。ともかく私と同じ、あるいは似たような状況の方は一緒に頑張って強く生きてゆきましょう。
おまけ
おまけ①として、私が気胸を再発した状況をいくつか羅列していきます。
1度目の発症→前日疲れて風呂に入っていなかったため、シャワーを浴びてから急いで準備して、自転車を全力で漕ぎながらバイト先に向かう前後に発症。(2022年6月)
2度目の発症→バイト先で品出しをするとき重いダンボールを持ちあげた瞬間に発症。こういう時肺に空気を詰めていきんではいけない。(2022年7月)
3度目の発症(手術したのに…)→友達と東京を歩き回っていたら夕飯前に発症。それまでの生活習慣がボロボロだった。あとその日浅草寺で引いたおみくじは凶だった。(2022年8月)
4度目の発症?(診断はされなかった)→深夜1時ごろ、メルカリで売れたズボンを、どうにかして小さい箱に詰めようとしているときに発症。知らない内に息を詰めていたのかもしれない。あとその時も若干生活習慣が崩れていた。(2023年2月)
5度目の発症?(診断はされなかった)→後輩と楽器を見るために池袋や渋谷、御茶ノ水を歩き回ったときに発症。それ以前も肺の調子が怪しかった。この不調は1か月程続いたが、一向に良くならないので無理やり外に出て歩くようにしたら調子が良くなってきた。ずっと座ってるのが良くないのかも。(2023年6月)
おまけ②として、気胸について調べる内、色々と湧いてきた疑問に対して考えたことを備忘録的に書きます。
「情報の信憑性はともかくある程度まとまった答えが提示されているのに何で医者は原因不明って言うの?」→情報の信憑性を担保した上で答えを出すのが難しいのではないか。「姿勢よく過ごしたから再発率が減りました」みたいな答えを出す実験ってやるの難しそう。
「寝てただけで気胸発症した人もいるらしいけど何で?」→結局首と肩が硬いままだから肺に縦向きの圧が掛かっているとか?それか寝る前から肺は割れていて、横になることで虚脱が進行した、あるいは虚脱に気付いたとか。でも経験則として、気胸になるのは決まって夕方以降でした。なんでだろうね。
おわり。