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デフレを急速に織り込む金利先物市場

先日発表されたアメリカCPIは11年ぶりの低下幅を記録した。前月比0.8%低下

2008年金融危機に並ぶ低下水準。
値下がりが目立ったのはガソリンや衣料品、航空運賃など。
ガソリン価格は21%下落、衣料品は5%下落、航空運賃は1カ月で15%下落している。
これらの価格下落は新型コロナウイルスによる需要低下、社会制限によって起こっている。
ガソリンや衣料品、航空運賃だけを見ればデフレ入りを示唆しているようにも見える。

そんな中「家庭用食品」などは前月比で2.6%値上がりしており、卵の価格も月間16%値上がり、牛肉は4%、豚肉は3%値上がりしている。

物価上昇、物価下落が混在しているが、家庭用食品などの値上がりは外出制限による「買いだめ」が影響。

世界全体にデフレの波が迫る
4月日本CPIは前年同月比0.1%(3年ぶりの低下)

生鮮食品を除く幅広い分野で物価が下落。

4月ユーロ圏CPIは前年同月比0.4%(3月比較で0.3ポイント低下)

4月中国CPIは前月比で-0.9%

デフレの波に対する中央銀行の対応は、低金利政策を当面続ける以外にないと思われる。
ここ数日で金利先物市場がマイナス金利を予想する動きが強まっている。

金利市場はFRBがデフレを食い止めるためにマイナス金利にせざるを得ないと早い段階で織り込んだようだ。

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