『雨と花束』 あの夜を思い出す雨の日の朝②
今回の物語は、
これまで私が少しだけ作ってきた物語で
ずっと考えてきた、大切なことがテーマに
なっていました。
「忘れ去られていくものや生の証明」について。
消え去るものを記録に残そうとする大学生。
自分の生きた証を誰かに証明してもらう為に舞台に立つ女優。記録ではなく、忘れられない思い出がその人を生かすと考える青年。
忘れ去られることを恐れる駆け出しの歌手。
これらは全部、過去に私が上演した小さな物語
に出てきた人物たち。
私は、自分が生きた証明は、自分ではできないと思っ