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ご感想・体験レポ

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泊まれる演劇の公演に参加されたゲスト様の体験レポートやご感想のまとめ。
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#観劇記録

【泊まれる演劇】雨色の思い出の欠片【アーカイブ】

※ふせったーに投稿した過去記事を、アーカイブとしてnoteに投稿しています。 泊まれる演劇 『雨と花束』に参加した夜の断片的な思い出と、作品を貫いて感じられた「存在の肯定」。誰もが意味を免れ、「物語のための犠牲者」となることなく等しく尊重され、慈しまれ、存在を肯定されるということ。 ある日郵便受けに入っていた、一通の手紙。 花の閉じ込められた、透き通った封蝋。 開いてみると、親しみのある、でも少しだけ突き放したような、手書きの文字が並んでいた。 お久しぶりです、お元気で

『雨と花束』             あの夜を思い出す雨の日の朝 完

今回の体験を経て、 役者、またやりたくなっちゃいました。 私は高校の時のミュージカル、 大学のときの学生演劇で4年間しか演劇には関わっていません。のであまり難しいことはわかりませんが。 パンフレットに、 「まるで本当に自分に起きたことのように、 言葉を紡ぐためのアプローチを稽古で行いました。」と話されていて、すごく納得した。 どの人も、今言葉を紡ぎ出しているように、そして悲しい過去を思い出すように、言葉を詰まらせるシーンがあって、リアルだったのを覚えています。 というか

『雨と花束』             あの夜を思い出す雨の日の朝②

今回の物語は、 これまで私が少しだけ作ってきた物語で ずっと考えてきた、大切なことがテーマに なっていました。 「忘れ去られていくものや生の証明」について。 消え去るものを記録に残そうとする大学生。 自分の生きた証を誰かに証明してもらう為に舞台に立つ女優。記録ではなく、忘れられない思い出がその人を生かすと考える青年。 忘れ去られることを恐れる駆け出しの歌手。 これらは全部、過去に私が上演した小さな物語 に出てきた人物たち。 私は、自分が生きた証明は、自分ではできないと思っ

『雨と花束』             あの夜を思い出す雨の日の朝①

『雨と花束』の感想です。 京都で開催されている、 泊まれる演劇の上演『雨と花束』を 体験してきました。 心のままに書いてしまったので、文体がバラバラです。ごめんなさい。 (どんな体験をしたかは、別のお話 「あの日、花が降る夜の話」でお話ししてます) まず、本当に良かったです。 ホテルって劇場になるんだ。 チェックインからすでにコンシェルジュの方の衣装がステキ。貰った花の名前は、ずっとあこかれていた名前だったのもあって余計嬉しかったです。 そして、お部屋もステキすぎ。 レ