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Q 2. 聖書のどこにも「三位一体の神」なんて書かれていない。なぜ、キリスト教会はそのような神を信じているのですか?


A.
 まず、彼らの言うように聖書のどこを開いても「三位一体」という言葉は出てきません。
それを知らないクリスチャンは聖書のどこかにあると思って探すが見つからない。
そこで「それごらんなさい」とばかりにエホバの証人は申命記6章4節を開き、ここに「神は唯一(ただひとり)と書かれているでしょう」と言います。
しかし聖書に「三位一体」という言葉が無いだけで、その神は実在しないのでしょうか?


実際、聖書には神の「三位一体の事実」は山ほどあります
それは聖書全体にわたって直接的・間接的に表わす教え・出来事、そしてそれを意味する言葉など数えきれないほどあるのです。
(今回はその内容については触れませんが、今後徐々に扱っていきたいと思います。)
「三位一体という言葉がない」と言うだけで「おかしい」とか「その教理は神からのものではない」と決めつけるのは間違っています。
三位一体の神の事実が聖書にあるのにそれを否定する、またその教えを黙殺することは真の神に対する罪と言わなければならないでしょう。
「三位一体」という言葉が聖書にないということで非難するのであれば、エホバの証人も同じ事をしているのではないでしょうか!?
それは「エホバ」という神の御名が聖書の原典にはない言葉なのに強調して使っていることです。
神の御名に関しては議論が絶えないので、ここでは簡単に扱い、詳しい議論は別の機会に行いたいと思います。

新約聖書には神の固有の名前は一切出てきません。
(彼らの“新世界訳聖書”の新約聖書では、「エホバ」という神の名を237箇所、復元したと豪語しているが...)
また写本においても神の固有の名は見つかっていません。

さらに旧約聖書の原典においては、


ヘブル語 יהוה(YHWH = ヨード、ヘイ、 ワーフ、ヘイ)
神聖四文字のテトラグラマトン(= YHWH)

が神の御名として使われています。

しかし、この神の御名をどのように発音していたのかは正確にわかっていません。
少なくとも「エホバ」とは発音していなかったでしょう。
なぜなら、「エホバ」という御名は人造語であるからです。


「エホバ」という発音は13世紀にカトリックの修道士ライムンダス・マルティーニが考案したのです。
(彼らの出版している「神の御名」のブロッシュアーにも書かれている)
ここでは詳しく述べませんが、ヘブル語の神聖四文字のテトラグラマトンの子音の間に、「主」を意味するアドナイ(adonai)の母音を入れて造った言葉なのです。
神の御名については別の機会に詳しく述べたいと思いますが、とにかくここでは、聖書にはエホバという神の御名の発音がない(人造語である)のに彼らは使っているということです。


 神の正確な呼び名はありませんが、神の実在・その御名の事実が聖書に書かれているので、そのことを強調することは問題ではないのです。
であるなら、三位一体の言葉がなくてもその事実が述べられているなら、三位一体という言葉を使って神を現わしても良いのではないでしょうか!

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その三位一体の事実については、次のQ&Aで 扱いたいと思います。

最後までお読みいただき感謝いたします。

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