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暗い夜の道
「本屋さん、行列だった」
という友達のSNSへの書き込みを見て『鬼滅の刃』の最終巻の発売日だということを思い出したのが夕方で、私の住んでいる場所でも、どこも売り切れらしく買うのを諦めた。楽しみにしていた息子には申し訳ない。
子どもの塾のお迎えに行く途中、田んぼに囲まれた静かな道を歩いていたら、車がものすごいスピードを出してわたしの横を通り過ぎた。キキーッと大きな音を立ててびっくりした。後からやって来る車が、ずいぶんゆっくり走っているように感じた。
息子と合流し、「寒い寒い」と言いながら暗い夜の道を懐中電灯で照らしながら走って帰った。