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アイヌの口琴と自分のルーツについて

3歳頃まで、北海道に住んでいた。父が北海道の人間だったから。

自分の中には、もしかしたらアイヌ民族の血が入ってるのではないかと空想したことがある。だから、十代の終わり頃、アイヌについて調べ、アイヌ語の詩を書いた。

今日、惠原詩乃さんからアイヌの文化や言葉について話を聞いていたとき、その詩の一部を突然思い出したんだよね。

apt rui
rera rui
kamui sinta

単語をつなぎ合わせただけなので、あってるかどうかはわからない。自作でつくった詩なんだけど、もうほとんど忘れたよ。詩乃さんが教えてくれたアイヌ語の中に、風を意味するreraが出てきたので、突然思い出した。

風が吹き
雨が降る
神の揺かご

この世の中を、神がつくった揺りかごっていう風に表現したかった。

詩乃さんが弾く、アイヌの民族楽器「ムックリ」という口琴の不思議な音色に聴き入りながら、ボクは自分のルーツということに思いを巡らせていた。

自分のアイデンティティとか、居場所について。どこから来て、どこに行くのか、みたいなね。

とりあえず今日のところは、自分の居場所はこの中銀カプセルタワーの一室だ。自分のルーツはわからないけど、ボクは今ここにいるし、今日のこの出会いはとても嬉しい。



「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。