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高校の同窓会へ向かう電車の中

さて、高校時代の同窓会へ。今、電車で向かってるところ。

覚えてる限りでは、社会人生活20年の中で、高校の同窓会には一度も行ってない。というか、呼ばれてないからその存在を知らなかった。どうやら、留学している間に実家が引っ越したこともあり、「住所不明者リスト」の中に入ってたらしい。

今回は、共通の友人が教えてくれたので、申し込むことができた、と。ただし、その友人は今回の同窓会には参加しない。というわけで、今日の同窓会にだれか知り合いがいるかどうか分からない。

高校の思い出がびっくりするほど少ない。昼休みは、一人で弁当をちゃちゃっと食べて、ほとんどの時間を図書館で過ごした。そして、放課後は陸上部でひたすら走ってた。学校の文化祭でさえ、当日は陸上の大会と被っていたため、まともに当日参加できたのは高3の時だけ。そのせいか、高3の文化祭はやけに記憶に残ってる。

高3の文化祭、僕らはカレー屋の模擬店をやった。僕は、美術部の子と看板を作った。インド人風のイラストと、店名をベニヤに描き、色を塗った。些細なことだけど、それをよく覚えてる。

当時僕は、美術は大好きだったけど、それを大学で専攻するなんて夢にも思ってなかった。アメリカの大学に入学して、アートのクラスを受講したらそれがすごく楽しくて、ずっとやっていたくて、アート学部に転部した。その時、高3の時につくったあの看板のことをちょっとだけ思い出した。

当時、一緒に看板をつくった女の子は、今フランスで写真家として活躍してる。僕も、なんだかんだありつつ、大学でアートを専攻した後、社会人になって一番最初に就職したのはロサンゼルスにある宝石デザイン会社。アクセサリーの写真を撮る仕事だった。

先週、そのフランス在住の同級生と久し振りに会った。都内で写真展を開催していて、そのレセプションで。今日の同窓会のことを教えてくれた友人も来て、プチ同窓会のように。

「僕もこの夏、写真展をやったよ。都電をまるごと貸し切りにして。それに乗りながらみんなで車内に写真を飾って、手づくりの写真展。去年はSさんも一緒に来てくれてね…」

珍しく、ずっと喋ってた気がする。

ちょうど10年前、彼女に写真を撮ってもらった。フランスに旅立つ少し前だったと思う。僕は日本橋に小さなオフィスを借りて「会社ごっこ」という遊びをしてた。売り上げ目標ゼロ円で、ひたすら会社をテーマにしたアート作品を作るっていうもの。そこでの活動を、家族と一緒に写真に撮ってもらったんだ。

さて、あともう30分くらいで駅に着く。そこから同窓会の会場までは10分くらい。どんな人が集まっているんだろうか?クラスが多いから、知らない人だらけだろうな。かろうじて陸上部だった仲間とはOB・OG会で繋がってるけど、そら以外はびっくりするほど交流が途絶えてる。

同窓会なのに、知らない人ばかりのパーティに参加する気分。ま、実際そうなんだけど。

アキラ100%こと大橋くんとは同じクラスだったけど、さすがに今日は来てないだろうね。

とにかくとりあえず「飛び込んでみる」のが信条なので、今回も勢いで申し込んでみたけど、さてさてどうなるか。

「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。