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主観的バ美肉と客観的バ美肉

V界隈でよく見かける「バ美肉」
そんなバ美肉な人々ですが、実はバ美肉している側にとっての自分自身の見え方によって、2種類に分けられることをご存じでしょうか?

この記事では、その2つのバ美肉の違いとそれぞれの利点を説明していきます。

まず最初に、この記事では同じ人物の複数の視点と姿を区別する必要があるため、以下のように呼び分けることとします。

・中の人
 バ美肉する人の視点を持った存在。いわゆる意識とか魂。

・美少女体
 バ美肉後の姿。美少女。なぜかケモ耳率が高い気がする。

・リアル体
 バ美肉前の姿。つまりリアルの姿。たいていおじさん。

では、中の人視点で何が見えるかで、バ美肉を2種類に分類してみます。

中の人が自分の身体をリアル体として見ているバ美肉

美少女体はPCやスマホの画面の中だけで、中の人の意識はリアル体の中にあるパターンです。

Webカメラやスマホのカメラを用いて、FaceRigとLive2Dの組み合わせとか、VDRAWとか、カスタムキャストとかでバ美肉するタイプが一般的ですね。

中の人が美少女体を見る視点が客観視点なので、私はこのタイプを客観的バ美肉と呼んでいます。

中の人が自分の身体を美少女体として見ているバ美肉

中の人の意識が美少女体の中に入るパターンです。

現在、これを実現可能な技術はVRくらいかと思います。VRヘッドセットを被って、VRChatやバーチャルキャストでバ美肉するタイプの人たちです。
私も、基本的にはこちらです。

この場合、中の人の意識はVR空間内の美少女体の中にあるので、下を向くと可愛いスカートだったり、胸のふくらみだったりが見えます。

中の人が美少女体の主観視点に入っているので、私はこのタイプを主観的バ美肉と呼んでいます。

それぞれのタイプの利点

まずは、客観的バ美肉の利点です。
■手軽にバ美肉できる
最低限、ノートPCかスマホがあればバ美肉できるので、非常に手軽にバ美肉することができます。
対して主観的バ美肉は、最低でもOculus Quest2で3万円、バ美肉して多彩な活動をするには、高スペックのPC+VRヘッドセットで0から揃えると10万円単位の出費となります。
■現実にアクセスしやすい
中の人の視点はリアル体のままなので、現実世界に簡単にアクセスできます。このため、バ美肉したままゲームをしたり、食事や飲酒をするのもほぼ制約がありません。
対して主観的バ美肉は、VRヘッドセットにより基本的にはVR空間を見ているので、現実世界へのアクセスに手間がかかります。このため、ゲーム、食事、飲酒などの現実世界の作業をすることは難しくなります。
この利点があるため、私もオンライン飲み会用のバ美肉は客観的バ美肉で済ませることが多いです。

次に、主観的バ美肉の利点
■自分は美少女であるということを強く意識できる
主観的バ美肉は、中の人の視点が美少女体の視点であり、中の人が自分の身体として見える胸や手足も美少女体なので、完全に美少女になった感覚で行動できます。
対して客観的バ美肉では、どうしても画面の中の美少女体をリアル体が操作している、という感覚が残ってしまいます。ただし、客観的バ美肉であっても「自分が美少女である」という感覚が皆無というわけではなく、訓練によってはかなり高度な美少女感覚を得ることができるようです。特に、主観的バ美肉経験者は客観的バ美肉においても美少女感覚を強く感じるようです。

主観的バ美肉の利点は、実はこれだけかと思います。
ただし、この利点は非常に大きく、バ美肉することが目的であれば迷わず主観的バ美肉をお勧めします。
だって、下を向けばおっぱいがあるんですよ!! 体を揺らせば、脚を覆ったスカートがひらひら揺れるんですよ!! 最高じゃないですか!?

なお、美少女体の動きの自由度については、主観的か客観的かではなくモーションキャプチャーの手法次第ですので、客観的バ美肉であっても高価なモーションキャプチャー機器を利用すれば、美少女体を自由に動かすことができます。よって、2種類のバ美肉の差異として考えるのは適切ではありません。

最後に&なんでこんな記事書いたの?

ということで、バ美肉するのであればVRヘッドセットを入手しての主観的バ美肉がお勧めではありますが、やはり手軽さに欠けます。もし、お試し感覚でバ美肉してみたいというときは、客観的バ美肉から入ってみるのも悪くありません。
特に、最近はオンライン飲み会なども流行っていますので、まずは客観的バ美肉でオンライン飲み会に参加してみてはいかがでしょうか?

そして、この記事を書いた理由です。最近はTwitterなどで「バ美肉」という言葉が溢れてきていますが、この2種類のバ美肉の差異を知らないと不幸なすれ違いが生まれるのではないかという危惧からです。
お手軽に美少女感覚を味わいたいだけの人にいきなりVRヘッドセットを勧めるのは酷ですし、主観的バ美肉にどっぷりつかっている人に、客観的バ美肉の感覚で語り掛けるのも悲しい反応を生みます。

主観的バ美肉と客観的バ美肉、どちらにもそれぞれの利点があります。皆様も、自分の目的に合った手段を選んで、快適なバ美肉ライフを目指してください。

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