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年末年始会えない代わりのビデオレター

うちには4人の子供がいる。

毎年年末から正月にかけて両家の実家をはしごして、孫たちを両親に会わせるようにしていたが、この年末年始はコロナでかなわなかった。

特に自分の親はやや体を悪くしているので、孫たちに会わせてあげられないのは残念だなと思っていた。

会うことの代わりにはならないが、動画を撮って共有すれば少しは喜んでもらえるだろうかと思ってそうすることにした。


コンテンツ(動画の中身)

4人の子供はそれぞれ、8歳、6歳、4歳、4歳(双子)とまだそれほど大きくはない。動画を撮って送るといってもそんなにかっこいいものが撮れるわけではないし、そんな動画を作る創作力も技術も持ち合わせていない。ターゲットとなる視聴者はじいじとばあばなので、なんでもいいから孫たちの様子が見られればいいだろうということで、以下のような感じのものを撮ることにした。

・2020年に子供たちががんばったこと、できるようになったことを本人たちにしゃべってもらいつつ紹介・実演
・年末の大掃除、大晦日の一日の様子を時系列にドキュメンタリ風に並べる

撮影機材

別にiPhoneとかでもよかったが、新婚旅行のとき(10年以上前)に買ったSONYのハンディカムでFull HDの動画が撮れるのでそれを使った。

ロケーション

"子供たちががんばったこと"というのは、雲梯とか鉄棒とかブランコの立ちこぎとかなので、近所の公園に家族全員で出かけて行って、みんながわいわい遊んでいるなか空気を読まずに撮影してきた。大掃除や大晦日の日常は家の中でひたすらカメラをまわしただけだった。

編集環境

MacでiMovieを何度か使ったことがあったのだけれど、最近自作PCを組んでメインの環境をWindowsに移行してしまったので、Adobe Premiere Proを使うことにした。Adobe Creative CloudのPremiere Pro単体プランに入った。

最初DaVinci Resolveの無料版でいいかなと思ったのだが、編集を始めたところで縦縞のノイズ(インターレースっていうんですか?)が出てしまい、消すのは有料という記事を見てあきらめた。なんか回避する方法があるような気もするけどまあよし。

Premiere Proは起動するとチュートリアルが出てくるので最初はそれをいくつかやってなんとなく編集作業の流れを把握した。基本的なことはできるようになったのだが、なんか一つ一つの作業が効率的にできないし、もうちょっと体系的に学んだほうがいいかなということで一冊本を買った。

この本の"Level 3"までやって簡単な動画は作れるようになったと思う。この本しか見ていないので他の本との比較はできないけど、キーボードショートカットとか、おそらく使いこなしている人にとっては常識的なこと(たとえば、動画再生中にjやlでシークができるとか)がきちんと載っているのでよいと思う。Level 3までしか読んでないけど。

共有方法

できあがった動画をどうやって実家の両親と共有するか、というのが一番の悩みどころだった。写真はiCloudの共有フォトストリームでやりとりしているのだけれど、長い動画は扱えない。ひと昔前ならDVDに焼いて郵送というところだが、いまさらDVDかよという気持ちになるし、自分がいつもYouTubeの動画を見るようにサクっと気軽にみてほしいなという思いがあったので、そのままずばりYouTubeにアップロードすることにした。

ただし、子供たちの顔などモロだしなので一般公開はしたくない。

調べてみるとYouTubeの動画は、非公開にして指定した人にだけアクセス権を与えるということができるらしいのでこれを使うことにした。

実家のテレビにYouTubeを映すには

自分の家のテレビはSONYのブラビアでAndroid TVというやつなのでテレビのリモコンを使ってサクっとYouTubeの動画を見ることができる。なのでYouTubeに動画をあげればテレビで見れるじゃんと思っていたのだが、実家はそうではないことに気がついた。

じじばばと言えどスマホは持っているのでスマホで見てもらえばいいかとも思ったものの、どうせならテレビで見てほしいという気持ちもあり、やはりDVDで送りつけようかという思いが一瞬頭をよぎったが、ふと目にとまったChromecastの広告を見て、これいいじゃんとなった。

これを実家に送り付ければ普通のテレビでもYouTubeが見られる。最近のやつならリモコンもついてるので、じじばばにもやさしい。

AmazonのFire TV stickでもよかったけれど、なんとなくメインの用途がYouTubeであるし、chromecastできるほうが便利だろうかと思ってこちらにした。

最初のセットアップがめんどくさそうなので、じじばばにそれをやってもらうのが難関だなと思ったのだけれど面倒な部分はこちらでセットアップして、セットアップ済みのChromcastを送りつけることにして解決した。Googleのアカウントはこちらで新規に作り、Wifiのアクセスポイントの設定なども実家の無線ルーターのSSIDとパスワードをわざわざ聞いて設定した。当然うちで設定したときにはそのアクセスポイントには繋がらないのでエラーになって、やっぱここは実家でやり直してもらわないと無理かなぁと思ったのだけど、実家ではなんの設定もせずにWifiにつながったと言っていたので、きちんと設定が効いていたようだ。

まとめ

というわけで、子供たちの年末年始の様子を動画にまとめて実家の両親に共有した。それなりに喜んでもらえたようで、自分の実家からはすぐにテレビ電話がかかってきて感想を言ってもらえた。妻の実家からも感想のLINEが来ていて好評だった。

Chromecastを送り付けたりするくだりはおせっかい気味かなという自覚はありつつ、コロナ禍でも実家に子供たちの笑顔を届けられたのはよかったなと思う。

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