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戸建ての家を建てて自分で10Gbps LAN配線した

去年自宅を建てた。宅内のネット環境なんていまどき無線でいいでしょうというのもわかりつつ、どうしても10Gの環境を作っておきたくて、自分でCat6aのケーブルを通したときのメモ。

お金をかけていいハウスメーカーで建てれば宅内のLAN配線などもお任せでいい感じにやってくれるのだろうけど、お金はなかったので、ハウスメーカーにはあとからケーブルを通せるように管だけ通してもらった。

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リビングの中央部分に回線を引っ張ってきて、そこから二階の各部屋に壁の内側を通して配線する感じだ。各部屋のコンセントのパネルのところに管の先がひょこっと出てくる。

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この管にLANケーブルを通すわけだが、ハウスメーカーの人の話ではインターネットの回線の開通工事のときに業者に頼めばやってもらえますよ、とのことだったのでそのつもりにしていた。ところがNUROの業者に頼むとCat5eのケーブルが敷設されるらしい。Cat5eだと10Gbpsの環境が実現できない。Cat7とかを入れてくれる業者を探してみたがオフィス向けとかばかりで、個人宅の工事を請け負ってくれるところが見つからなかった。といわけで自分でCat6aのケーブルを通すことにした。

下準備

ネットを検索すると先人たちのアドバイスが見つかる。LANケーブルは比較的柔らかいので、そのままだと壁中の管を通すのは難しい。うまく通すには呼び線とよばれる硬めの針金のような線を先に通すと良いらしい。

これは自宅を工事している段階で電気工事の人に声をかけてやってもらった。イレギュラーな対応だったけど、事情を話したら気さくにやっときますよー、と言ってもらえた。

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というわけで自宅の引き渡しの時点でこういう感じの仕上がりとなった。黒いぐるぐる巻きになっているのが呼び線である。

備品をそろえる

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LANケーブルは家電量販店でCat6aの20mのを調達した。

終端はコンセントのパネルのところにメス型で出す必要があるが、それ用にCat6a対応JISプレート用ジャックキットというのが売られているのでAmazonで購入した。

ケーブルをこいつに接続するときに圧着工具があったほうがよいらしいというレビューがあったので、それも同時に購入した。

配線工事

買ってきたLANケーブルの端っこをぶったぎって、上述の呼び線にぐるぐる巻きつける。管を通していくときに途中で呼び線とLANケーブルが離れてしまうと大惨事なので、ビニールテープもぐるぐる巻きつけてがっちり固定。

呼び線を入れてくれた電気業者の人曰く、LANケーブルを通すとき呼び線があっても、つまったりすると一人では辛いという話だったので奥さんとふたりがかりで作業した。奥さんが2Fの部屋の壁からLANケーブルを送り出し、自分が1Fの部屋の壁からLANケーブルを引っ張り出す。

いざケーブルを引っ張ってみると案外すいすいと動き、管を通すこと自体はものの数分で終わってしまった。呼び線を入れるときに滑りやすくするための油が塗られていたっぽく、引き出した呼び線を触っていたら手が汚れてしまった。まだ2部屋作業が残っているので、次回は注意したい。

LANケーブルの終端処理

管を通したLANケーブルの両端は、購入したモジュラージャックキットで終端処理する。これはキットのマニュアル通りにやれば問題なくできた。

マニュアル => http://www1.panduit.com/heiler/InstallInstructions/N-COPN-593--RevA--JPN.pdf

LANケーブルの皮むき工具は持っていなかったので、ニッパーで地道に皮をけずっていった。

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というわけでこのような感じに仕上がっている。

実際にはコンセントのパネルをはずしたりといった作業も必要だったのだが写真を撮るのを忘れていた。(YouTubeで、"コンセントパネル 外し方"とかで検索するとたくさん動画が出てきます。)

次回は10Gbps測定編。

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