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アメリカの歯医者でクリーニング

日本在住時は定期的に歯医者に行って検診とクリーニングをお願いしていた。アメリカで歯医者とか行きたくないなー、と思っていたが、思い切って行ってみたら、大したことなかったという話。


まず歯医者選びだが、家から近い歯医者がよかった。車で15分くらいの所に日本人が経営している歯医者があるのは知っていたが、遠さに比例して行くモチベーションが下がる。アパートメントの敷地から出て徒歩1分、Google Mapの評価が4.9、申し分ない条件の歯医者が見つかった。

行ってみてわかったのは、(クリニックに依るところはあると思うが)ほぼ日本の歯医者と同じシステムである。順番は前後するかと思うが、

・レントゲン撮影
・歯茎の状態チェック
・歯石取り
・歯の表面の研磨
・フロス
・医師による検診

こんなもんだった。日本で行っていた歯医者と違う所といえば、

1.口をゆすぐ洗面台がない
最初に紙コップでマウスウォッシュを渡されて、その紙コップにペッと吐き出す。クリーニング中は、不快にならない頻度で歯科衛生士さんが水で洗ってくれる。口の中に貯まる水は吸引機で吸ってくれるのだが、吸引機を口に突っ込んだ状態で、「口を閉じて」と言われたときは意味がわからなかった。ストローのように吸引機を咥えると、口内の水が勢いよく吸い込まれていく。日本でも採用しているクリニックはあるのだろうか?

2.アイマスクの代わりに派手なサングラスを渡される
目を瞑っているのも変なので、基本は天井を眺めている。手が近づいてきたな、と思ったら口を開ける。「口を開けてください」とか「楽にしてください」とかは言われない。

それ以外はほぼ一緒だ。医師の検診中に知らない単語が飛び出すことがあるが、翻訳機を使ってくれるので理解することができる。なので、駐在員の方は恐れずに行けば良いと思う。

医療費が高い問題があると思うが、駐在員は実費の5~20%を自己負担するような規定になっている会社が多いのではないかと思う。(歯科をカバーした医療保険に入るケースもあるかも。)
定期健診とクリーニングだと費用が$200~300くらい(※ただしクリニックに依る)なので、日本の医療費3割負担とトントンかちょっと高いくらいに収まると思う。


ちなみに、初回の検診では虫歯も見つかった。渡米直前に行った歯医者で、「アメリカに行くから、直せるところは全部直したい」と言って、「これくらいなら直さなくて大丈夫」と言われたところが全部指摘された。日本で経過観察で大丈夫と言われたことを説明しても良かったが、日本とアメリカでは基準が違うんだろうな、と受け入れることにした。
小さい虫歯4ヶ所の治療で$1,500くらい(※ただし…)だった。こうなると5~20%とはいえ日本よりかなり高くついてしまう。
僕の場合は、削って樹脂埋めという内容で、1ヶ所$300~$400だったが、クラウン治療だと1か所で$1,500くらい(※ただし…)するらしい。恐ろしすぎて、しっかり歯磨きをしようと心に誓った。

歯磨きは朝晩2回、それは問題ないらしい。虫歯は全部歯と歯の間で、ブラッシングよりもフロスに改善の余地がある、と。それまでは普通のフロスを使っていたが、頻度は2~3日に一回、下手すると1週間に1回くらいだったと思う。それを医師に話すと、「毎日やれ」と言われた。

「ワイヤーフロスがめんどくさいなら、ウォーターフロスを買え」とアドバイスを受けた。簡単だし、効果もあるしおすすめだ、と。
選ぶ基準はは、
・水がたっぷり入る
・強さの調整ができる

これら二つの条件を満たしていれば何でもいい。と言われた。


おすすめされたのはこういうタイプで、実際に購入した。置き場所を取るが、たっぷり水が入る。水の補充が簡単だし、手に持つのはノズルだけなので軽くて操作性も良い。毎朝フロスをするのが億劫ではなくなった。


このようなスタイリッシュなタイプも沢山売っている。コンパクトで見た目もシュッとしているので、こちらが好みの人もいるだろう。僕は使ったことがないのだが、水が入る量が少ないので、途中で継ぎ足すことになったら面倒だな、と思うくらいか。


人によって好みは分かれると思うが、魅力を感じたら好きな方を買ったらいいと思う。初期費用はかかるが、ワイヤーフロスがめんどくさいと思っている人にはウォーターフロスはおすすめである。

前回の検診から6ヵ月経ったので、先日またクリーニングに行ってきた。フォーターフロスを導入してから初めての訪問だ。歯科衛生士さんに、しっかり自宅でクリーニングできていると褒めてもらえた。

ちなみに、毎日サボらずできるなら、普通のフロスでもいいっぽい。

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