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中高年が体を動かすことはなぜ大切なのか <ジェロントロジー老年学から>

老化について、フレイルという定義がよく使われていますが、その指標は次の通りです。

・歩行速度が遅くなる
・活動量が減る
・握力が弱くなる
・体重が減少する

これらはほぼ筋肉量の減少が影響していて、
筋肉は加齢の影響を最も受けやすく、特に下肢に著明に現れます。

しかし、高齢者からでも筋力トレーニングの効果があることは明らかになっています。
→大切なのは筋力をつけることではなく、歳を重ねても落とさないことです!

○最近の研究では、老化は神経と筋肉のつなぎ目の神経筋接合部から始まるという結果も。

体が受けた感覚を脳が感じとり、脳から指令をだして神経→筋肉→体が動くという回路のことです→必要な時に即座に筋出力を発揮できることが大切です。

しかし体を動かす機会が少ない人には、この衰えが特に顕著で、ふらつきやすくなったり、転びやすくなったりします。

○また筋力は体を動かすためだけに必要なのではなく、筋肉からマイオカインというホルモンを分泌し、それは色々な体の器官と繋がりがあります。
ex:精神の安定、脳の働きを良くする、高血圧の予防、内臓器官の活性化など
→まさに中高年世代にとって大切なこと

筋肉は体重の約40%を占める。
このことは進化過程でも大きな理由があります。
高齢者は特に活動量が減り、筋力が落ちて体調が不調になりやすい。だから若いうちから筋肉を落とさないことが大切なのです!

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