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FXの資金管理方法をまとめてみた。

FXにおける資金管理の基本についてまとめてみました。

①運用資金を明確にすること。
今、私が投資(投機)資金としていくら使えるのかを決めておきます。
投資は余裕資金で!
と、よく言われますが、生活に影響を及ぼすお金(借入金等)を使ってするべきではありません。メンタルに良くない。
せっかく、平静時にトレーダーとして素晴らしい分析能力があり、技術がピカイチでも、混乱すると判断能力が鈍りますし、誤った決断を下しやすくなります。口座資金が減っても、普段の生活を維持できる程度のお金を運用資金として口座においておきましょう。
そして、給料がでたら最低限の生活費を残して残り全ての給料を投資資金に突っ込むということもできれば避けたいです。一気にお金を儲けたい、複利を早く利かせて億トレーダーに早くなりたいのであれば、できるだけ資金量を多くしてトレードする必要があるのでしょうが、資金を多くしたらポジション量が多くなる(リスクが大きくなる)ことで、利益が大きくなる可能性がある一方、損失も大きくなります。
今までうまくいっていた投資手法が今後も同様にうまくいくという保証がない限り、途中で投資用資金を変更することはおすすめできないです。
投資資金が多くなると、自分のメンタルに多少なりとも影響が出てきます。口座資金10万円でトレードして、1ロット(1万通貨)50pipsの含み損である5000円はあまり深く感じることがなかったのに、
資金量とポジションを2倍に(口座資金20万円、2ロット)したことで、含み損が10000円になってしまい、精神衛生上ヤバくなってしまい、ナンピンに走ってしまうということにもつながりかねないです。
資金を増やすのは、資金管理に慣れ、着実に資金を増やせるようになってきたら上げればよいのではないでしょうか。

②許容損失額と利益目標を決定する。
1回あるいは一連(ナンピン、ピラミッディング含む)のトレードの中で、どこまでの含み損は耐えられるのか、つまりトレード1回あたりの最大ドローダウンをいくらに設定するのかということを決めておくべきです。
この損失を超えたらポジションはいったん手じまい、冷静になる。
負けたとしたら、すごく腹立たしいし、すごくつらいことは百も承知ですが、損失が取り戻せない程、大きくならなくて良かったと考えるようにしましょう。ポジションを閉じずに、両建てをする方もおられるかと思いますが、私としては、いったんポジションを閉めておくことをオススメします。冷静な状況・時間を作ることが重要だと思っているからです。
なお、私の投資用資金は50万円なのですが、1回の許容損失額は5000円(約1%)に決めています。人によって、この金額を超えたら冷静でいられなくなるという水準は異なりますので、自分が許容できる額に設定することが必要です。そして、毎回約1%の損失で切るという話でもなくて、含み益が大きくなれば、利益確定用のトレーリングストップを置きますし、その都度ストップロスオーダーの位置は変えていきます。ただし、最大の損失(1%)になる額よりも不利になるストップは置かないようにしています。
また、投資スタイルによっても許容損失額は変わってきます。
1日に何度もトレードするスキャルピングスタイルでの取引であれば、1回あたりの許容損失額は少なくなるべきでしょうし、デイトレード ~ スイングトレード、または長期投資であれば、許容損失額は少し大きくしても良いのかと思います。自身のトレードを分析して、勝率(敗率)やリスクリワードがいくらかによって、どのくらいまで許容できるのかを決めていくことが必要です。
スキャルピングの方には特に当てはまることですが、いったん損失が出始めると、負けが混み、損失が累積して膨らむことがあると思います。そのようなことを回避するために、1日当たりの許容損失額を決めておくことが良いかもしれません。トレード履歴があれば、過去に1日で最もプラスになった日があるかと思いますので、その額を超えない範囲で1日の許容損失額を設定してみることはどうでしょうか。
利益目標についてですが、これは必ずしも決めておく必要性はないのではないかと思います。相場は行き過ぎることが常ですので、目標レートまで進んだ後、そのままフォロー方向に伸びることがあります。基本的には損小利大スタイルの方が、トレードで成功している人は多いので、利益はできるだけ伸ばす、これでよいのではないでしょうか。もちろん、自身のルールに基づいて、逆に行きそうなときには素早く利益確定をすることは忘れずに。
ちなみに、私はスキャルピングスタイルなので、利益が出ている際には15分足で、前の足を割ってきたら(買いポジションの時は前安値を割れるとき、売りポジションの時は前高値を超えるとき)手仕舞うルールにしております。

③1回のトレードにかけるポジション量を決定する。
②からの続きになるのですが、最大許容損失額をもとに1回あたりのトレードにかけるポジション量を決定します。例えば、資金100万円のトレーダーが1回あたり1%のリスク(1万円)をとると決めた場合で、
勝率が35%
平均利益幅が100 pips
最大利益が300pips
平均損失幅が50 pips
最大損失が80pips
であったとしましょう。
(参考:期待値(エッジ):100×0.35 - 50×(1-0.35)=35 - 32.5 = +2.5 pips/トレード)
この場合、平均損失である50pipsを指標とするのか、それとも最大損失である80pipsを指標とするのかで1回あたりのポジション量が変わります。私としては、トレードの損失を限定する(リスクを限定する)目的で許容損失額を決定していますので、ポジション量の決定には、最大損失を指標として使用するべきであると考えております。
つまり、上述の例では、許容損失額は1万円、最大損失pipsは80 pipsでありますので、
10000円÷80 pips÷(100円/pip/Lot )= 1.25Lot(12500通貨)
(100円/pip/Lot;1ロット(1万通貨)で1pip動いたら100円の損益発生という意味)
となります。参考にしていただけると幸いです。

④ルール通りのトレードを実施する。
メンタルコントロールが非常に重要になりますが、ルール通りのトレードをすることが重要です。最初にポジションを立てた際にストップロスオーダーを出しておいても、実際にレートがストップをつけるぎりぎりの位置にあると、“ここのストップを刈って、思った方向に進んでいくのではないかな?”って思い、一時的にストップオーダーを外したことがあるかもしれません。もしかしたら本当にそのように進んで、ストップを外すことで助かるかもしれませんが、実際のところ、冷静な時に投資戦略を考えていたストップロスオーダーは、そこにはおそらく何かしらの根拠があるはずで、そこには同様に多くの人がオーダーを入れているかもしれません。確率・期待値的には、ストップロスオーダーを替えない方が良いと思います。損切は機械的に行うこと!これが、資金を守り、利益を残すためには非常に重要なことであると考えます。
利食いに関しても、理想は、目標を定めて利食いをすることが重要でありますが、損小利大を実施していると利を大きくする途中で、急に要人が発言したり、ファンダメンタルが大きく変わることが起こるかもしれません。そのようなときは迅速に利食うことが重要になってきます。基本は目標まで利益を伸ばしますが、臨機応変に利食いは対応する、そういったスタイルが良いのではないかと考えます。

まとめです。
・運用資金を明確にすること。自分が投資に使える資金はいくらなのか考える。
・自分のトレードスタイルを決定し、許容損失額と利益目標を決定すること。
・1回のトレードにかけるポジション量を決定する。
・マイルールを定めて、ルール通りのトレードを忠実に実施する。

これを守ってトレードすれば案外上手くいくかと思います。

ちゃんちゃん。

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